TOEFLのスコアが50点台でも、東大院試に合格できるのか?不安に感じる方も多いでしょう。実際、TOEFLのスコアが高ければ良いに越したことはありませんが、「TOEFLが50点台にも関わらず東大院試を突破できた!」といった生徒がこれまでの院試塾INPASSの卒業生にいました。
そこで本記事では、その具体的な戦略と合格の鍵について解説していきます。
TOEFLとは、世界最大の教育測定機関「ETS」が作成した世界標準の英語テストです。
また、TOEFLはiBTとiTPの2種類の試験が存在しています。
この2種類の違いをまとめると以下の表のようになります!
名称 | TOEFL iBT | TOEFL iTP |
正式名称 | Internet Based Test | Institutional Test Program |
受験方式 | パソコンでの受験 | ペーパーでの受験(紙で出題) |
テスト内容 | 4技能(R, L, S, W) | 3技能(R, L, G) |
スコア | 120点満点 | 677点(L1)・500点(L2) |
試験時間 | 約2時間 | 約2時間 |
受験料 | US$245 | 3000円程度 |
用途 | 大学院入試、海外進学 | 大学院入試、英語力測定、 大学入学後のクラス分け |
上の表から分かるように、iBTとiTPには下記のような大きな違いがあります。
・試験方式
・iBTはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能
・iTPは文法、リーディング,リスニングの3技能
ここまででTOEFlにはiBTとiTPの2種類の試験があることとその違いについては理解してもらえたと思います。そして、大学院入試、特に東大の大学院入試で重要になってくるのはTOEFL iBTです。その理由と対策についてこれから確認していきましょう。
院試で問われる英語の試験形式
大学院入試における英語試験は、下記のように主に5パターン存在します。
【大学院で問われる英語試験】
上記に挙げたように、英語試験はさまざまな形式で出題されます!この中でも1と2は事前にスコアを取得して提出する形式で、3~5は院試の会場で当日に行われるものとなっています。
実際にご自身が受験する大学院の募集要項をチェックいただき、自分が今後受けなければならない試験を確認する必要があります。
では、今回の本題でもある東大院の場合、どの英語試験が必要になるのでしょうか?
さて、ここでは東大院への合格に必要な英語試験について解説していきます!
東大院入試に必要な英語試験は主に下記の3つのどれかであることが多いです。
上記にも挙げたように、東大院では多くのの専攻でTOEFL iBTのスコアを提出することが求められています!
ですので、東大院を受験するのであればほとんどの方がTOEFL iBTを避けては通れない道になる可能性が高まります。
しかし、最近の傾向として、理学系研究科や工学系研究科の一部の専攻ではTOEFL iBTからTOEICのどちらも提出できる仕様に変更になっています!そのため、自分の受ける専攻の募集要項をしっかりと確認する必要があります。
東大の院試では英語試験はあくまで院試の一部であり、その他に筆記試験や研究計画書,面接試験が合否の評価の対象になります。
では東大の院試で必要なTOEFL iBTやTOEICは英語試験によって足を引っ張らないようにするために何点取る必要があるのでしょうか。
まず、東大の英語試験では、前に述べたように以下の2つのパターンがあります。
①提出する試験の形式がTOEFL iBTのみ
②提出する試験の形式がTOEICとTOEFL iBTで選べる
この①と②で必要な点数が大きく変わってきます。それぞれのパターンについて必要な点数を見ていきましょう!
まず、現在の東大の院試での英語試験で①のパターンが採用されている学科・専攻は基本的に人気であり、倍率が高いところや合格の難易度が高いところが多くなっています。
東大院試のTOEFL iBTは、一般的にはどの専攻・学科でも80点以上を獲得できていれば足を引っ張ることがないと考えられています。
①のパターンの学科や専攻の中でも必要な点数は異なりますが、どんなに人気な専攻でも80点があれば問題はないと想定されます。
逆に、あまり倍率が高くないような専攻の場合は、70点以上でも十分とされていますが、どの専攻に志望する時にも安心できる点数というのは80点になります。逆に80点やそれ以上の点数を取ることができれば、まず英語で足を引っ張ることがなくなるどころか、筆記試験が苦手だった場合でもそれを英語試験で補い、合格を勝ち取れる可能性が高まるのです!
この場合は、間違いなくTOEICを選んで受験するべきです!
その理由は大きく分けて以下の2つになります。これらの理由をしっかりと理解して、適切に英語試験の形式を選択できるようにしましょう。
(1)TOEFL iBTの方が圧倒的に難易度が高い
(2)点数で換算したときにTOEICの方が有利である
それぞれの理由について具体的に見ていきましょう。
この記事の多くの読者はTOEICについては受験したことがある又はよく知っている方が多いと思うのでここでは、TOEICと比較をしたときのTOEFL iBTの特徴について説明をしていきます。
TOEICは日常英会話のような一般的な内容が問題になっていますが、TOEFL iBTはアカデミックな内容のテストです。アカデミックというのは、簡単にいうと大学や大学院レベルの環境で必要とされる学術的な英語です。
TOEICで測られるのはReadingとListeningのみですが、それに対してTOEFL iBTはその2つに加えてSpeakingとWritingの英語4技能の全てが測られます。TOEFLも対策に時間をかけるのは、ReadingとListeningが中心になりますが、最終スコアは4つとも30点ずつとなっているのでSpeakingとWritingもしっかりと対策を行う必要があります。
TOEICに比べてTOEFL iBTは、Readingに関しては単語のレベルが高く、文章量が多く、時間制限が厳しくなっています。また、Listeningに関しても1題あたりの放送時間が圧倒的に長くなっており、試験として1問1問に正解する難易度がTOEICに比べて圧倒的に高くなっています。
まず、こちらは以前ETSのHPにて公表されていたTOEICとTOEFLの換算表です。
TOEFL iBT | TOEIC |
100 | 880 |
96-97 | 850 |
92-93 | 820 |
88-89 | 800 |
86-87 | 780 |
83 | 750 |
79-80 | 730 |
76 | 700 |
72-73 | 680 |
69-70 | 650 |
66-67 | 635 |
64 | 610 |
61 | 590 |
これを見てもTOEFL iBTを受けたことがない人はこの換算表でどちらが有利かということが分からないと思います。
そのため、筆者がTOEFL iBTを受けた時の体験談からなんとなくでも分かってもらえればと思います。筆者は、TOEFL iBTの初めての受験の時に1~2ヶ月程度対策を行い、70というスコアを獲得しました。しかし、その対策の前の時期に受験したTOEICは800というスコアでした。そして半年後にもう一度受験したTOEFL iBTでも80点を獲得するのでやっとでした。
もちろん個人差はありますが、筆者の友人でも同じような傾向の人がほとんどでした。このように、TOEICに比べてTOEFLは難易度が過小評価されている傾向があり、この換算表に基づいて大学院側が英語試験の評価を行っているとすると、TOEICを受験した方が対策時間の観点からもスコアの観点からも有利になっています。
英語が苦手な方は、TOEFL iBTの点数がどうしてもなかなか上がらない方も少なくないかと思います。
そこで、希望を持てる情報を共有したいと思います!
TOEFL iBTの点数は実は50点台でも合格している事例があります。
これらの合格者がなぜ他の東京大学大学院の合格者と比べてTOEFLのスコアが低いのに合格できたのか?
その理由を見ていきましょう。
TOEFLのスコアが低い場合でも、筆記試験での高得点が大きなカバーとなります。東大の大学院の多くの専攻では、英語試験のスコアだけでなく、専門分野の知識が問われる筆記試験が重要視されます。筆記試験では、英語力以外の部分で実力を示すことができるため、ここで徹底的な対策を行うことで、総合点を高めることが可能になり、その結果合格につながることがあります。
倍率が比較的低い専攻や研究室を選ぶことで、TOEFLのスコアが他の受験者より低くても合格する可能性が高まります。競争率の高い専攻では、求められるTOEFLスコアの基準が高く、そのスコアが合否を分ける要因となることが多いですが、競争が激しくない専攻では、英語力以外の要素が合否に影響することが多くなります。したがって、TOEFLのスコアが50点台などで低かったとしても合格する可能性はあります。願書の提出時に志望研究室の欄を埋めるときに、人気の研究室だけでなく、人気のない研究室も含めて記入して欄を全て埋めることで、合格の可能性は高まります。
TOEFL以外の試験、例えばTOEICが利用できる学科や専攻を選ぶことも戦略の一つです。前述のように、TOEFL iBTのスコアが上がらない場合でも、TOEICの方が得点を取りやすい人も多くいると思います。TOEICのスコアを認めていたり、口述試験が英語試験の代わりとなるような学科や選考もあるため、それらの選考を受験する場合は、英語試験の負担を軽減しつつ、合格の可能性を高められます。
例えばですが、東京大学大学院の学際情報学府は、TOEICでの出願が可能です!
また、東京大学大学院の新領域創成科学研究科では、TOEFLの代わりにTOEICでの受験可能かつ、口述試験で英語を問う専攻がいくつか存在します!
しかし、やはり50点台という点数は東大の院試において全く十分な点数ではありません。
合格者は存在するものの、そのような点数の受験者はやはりほとんどが不合格となってしまいます。そのため、合格のためには、やはりなるべく高スコアを取る必要があります。
東大の院試に提出するスコアは、筆者も含めて2回目以降の受験のスコアになる場合がほとんどです。これはTOEFL iBTの試験がパソコンで行う形式であったり、周りの雑音が想定よりも大きいなどといった理由で、初受験では思うように実力を発揮することが難しいことが一因となっています。
そのため、ここからは東大の院試を受ける上で最低でも必要となる60~80のスコアを初めての受験でも取れるようにするための参考書を2冊ほど簡単に紹介したいと思います。
1.【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
出典: https://amzn.to/3IDxPmo
TOEFLを受験する際に知っておくべき厳選された単語3800語が収録されています。これらの単語は難易度に応じて語彙がランク分けされています。また、別冊「分野別英単語」が付いており、TOEFLで出てくるアカデミックな単語を理解するための各分野の背景知識を得ることができます。また、スマートフォンのアプリで音声再生が可能な点も使いやすいポイントです。
2. 改訂新版 最強のTOEFL iBT®入門 [音声DL付]
出典:Amazon
筆者が数あるTOEFLの参考書の中で特におすすめしたい一冊が、「改訂新版 最強のTOEFL iBT®入門 [音声DL付]」です。
はじめてTOEFL®︎に触れる人から各セクションを強化したい中・上級者まで、すべてのレベルに対応しています。
各セクションの問題も豊富で、本試験と同等レベルの模試1回分も収録されています。
これらの参考書はTOEFL iBTを受験する上で最低限必要なものだと筆者は考えますが、合格のために必要なスコアである80をこれらの対策のみで取ることは非常に難しいと思います。
そのため以下に紹介する記事でスコア80を実現するための対策や参考書を具体的に紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!
東大の院試において、英語試験のスコアの提出は合否を決める1つの要素に過ぎませんが、その配点は大きく、非常に重要になってきます。
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