海外大学院への進学は、英語試験で必要なスコアを取得すれば、それだけで合格できる入試ではありません。
大学での成績を示すGPAに加え、Statement of Purpose(SOP)や研究計画書、CV、推薦状など、複数の書類を通して、これまでの経験や専門性、進学目的、将来の計画を総合的に評価されます。
さらに、必要な書類や英語スコア、選考方法、出願時期は、国・大学・専攻によって異なります。書類選考のみで合否が決まる大学院もあれば、面接やオンライン適性試験が課される大学院もあるため、国内の大学院入試と同じ感覚で準備を進めるのは難しいでしょう。
海外大学院に関心を持っていても、「どの国や大学を選べばよいのか」「何年前から準備を始めるべきなのか」「GPAや英語スコアが高くなければ合格できないのか」と、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドイツのミュンヘン工科大学(TUM)、テュービンゲン大学、フライブルク大学の大学院に実際に合格した方の体験をもとに、海外大学院への進学準備を解説します。
今回、記事の執筆に協力いただいた合格者は、ミュンヘン工科大学のSustainable Resource Management専攻の修士課程へ2026年10月に入学する予定です。現在は、入学に必要な書類の提出や学生ビザの申請、現地での住居探しなどを進めています。
本記事では、海外大学院と日本の大学院入試の違いをはじめ、GPAやTOEFL・IELTS、SOP、推薦状、CVなどの準備方法、志望校の選び方、出願スケジュール、合格後のビザ申請や住居探しまで、実際の経験を交えながら順番に紹介します。
ただし、海外大学院の出願条件や選考方法は、国・大学・専攻によって大きく異なります。本記事で紹介する内容を多くの大学院に共通する基本的な流れとして捉え、実際に出願する際は、必ず志望校の公式サイトや最新の募集要項を確認してください。
Q. GPAや英語スコアが高くなければ、海外大学院には合格できないのでしょうか?
A.
大学院によっては、GPAや英語スコアに最低基準が設けられており、基準を下回ると出願できない場合があります。
一方で、GPA、適性試験、SOP、研究経験などを総合して評価する大学院では、ほかの要素で補える可能性があります。まずは志望校がGPAや英語スコアを「足切り」として使うのか、総合評価の一部として使うのかを確認することが重要です。
本記事は、オンライン院試塾INPASSが、海外大学院への進学を検討している方に向けて、実際にドイツ国内の3大学院へ合格した方の出願経験をもとに作成しています。
合格者本人に、英語試験対策、志望校の比較、SOPやCVの準備、出願時の判断、合格後の手続きについて執筆いただき、INPASSが大学院入試の観点から内容を整理しました。

今回は、慶應義塾大学→海外大学院へストレートで合格されたHayatoさんにインタビューしました!
非常にリアルな記事内容となっています!本日はよろしくお願いします!


リョウジ
海外大学院の入試では、英語スコアだけでなく、これまで何を学び、なぜその大学院を選び、修了後に何を目指すのかまで確認されます。まずは志望校の出願条件を調べ、必要な準備を逆算するところから始めましょう。
海外大学院進学の全体像

日本の大学院進学との違い
日本の大学院へ進む場合、進学ルートは大きく二つに分けられます。一つは、学部在学中の成績や研究活動の評価をもとに、書類審査や面接、口頭試問などで合否が決まる「学内推薦・内部進学」です。もう一つは、英語、専門科目または小論文、面接などが課されることの多い「一般入試・外部進学」です。
これに対して、海外大学院、特に欧米の大学院では、入試の仕組みそのものが日本と大きく異なります。決められた日に筆記試験を受け、その結果だけで合否が決まるというよりも、必要書類をまとめて提出し、大学側がそれらを総合的に審査する方式が一般的です。
評価対象となるのは、GPA、英語試験のスコア、研究計画書または志望理由書であるStatement of Purpose(以下、SOP)、CVなどです。試験当日の出来よりも、出願書類の完成度が合否を左右する点が、日本との大きな違いです。
ただし、すべての大学院が書類審査だけで選考するわけではありません。私が合格したTUMのSustainable Resource Management専攻では、書類提出に加えて、40分で40問に解答する選択式のオンライン適性試験が課されました。書類のみで審査する大学院もあれば、面接や独自試験を組み合わせる大学院もあり、選考方法は大学や専攻ごとに異なります。
また、複数校へ並行して出願できるため、志望度や合格可能性に応じて選択肢を持てます。私がドイツ国内の3校に出願した理由や考え方については、後ほど「志望校選びのポイント」で詳しく説明します。

リョウジ
海外大学院入試は、当日の筆記試験だけで決まるものではありません。GPA・英語スコア・SOP・CVなどを含め、出願全体を一つの選考として考えることが重要です。
海外大学院に進学するメリット
海外大学院へ進学する大きなメリットの一つは、英語を使いながら専門知識を学べる環境に入れることです。自分の専門分野について、英語で情報を読み、議論し、文章として発信できるようになれば、将来の研究や仕事における選択肢も広がります。
海外就職に加え、帰国後も英語力と専門知識を備えた人材として評価されやすくなります。
さらに、海外大学院には世界各国から学生が集まります。私が合格したTUMのSustainable Resource Management専攻について、TUM公式サイトの学科紹介ページでは、毎年およそ100人の学生が30カ国以上から入学し、留学生の割合は約75%とされています。異なる文化や学問的背景を持ちながら、高い目的意識を持つ学生たちと日常的に学べる環境は、日本の大学院では得にくい貴重な経験になるはずです。
また、研究分野によっては、海外の大学院のほうが最先端の研究環境や豊富な教育資源にアクセスしやすい場合があります。私が選んだ資源管理・持続可能性の分野では、ヨーロッパに世界的な研究拠点を持つ大学が多くあります。そのため、「この分野を専門的に学ぶのであれば、この国のこの大学が適している」という視点から進学先を選べることも、海外大学院ならではの魅力です。
一方、学費・生活費、言語や文化の壁、新天地での孤独感など、覚悟すべき現実もあります。本記事では、こうした負担や注意点も含め、できる限り実態に近い形で紹介していきます。
準備開始から合格までの大まかな流れ
海外大学院への進学準備は、おおむね次のような順序で進みます。
- 情報収集と自己分析を行い、志望分野や進学目的を明確にする
- TOEFLまたはIELTSの対策を始め、必要に応じてGREやGMATも準備する
- 出願候補となる大学院をリストアップし、比較する
- SOP、CV、成績証明書、推薦状などの出願書類を準備する
- 各大学院へ出願する
- 合否結果を待ち、面接や適性試験がある場合は対策する
- 合格後に入学意思を表明し、ビザ、住居、奨学金などの手続きを進める
- 渡航し、入学する
大枠は多くの国で共通しますが、準備期間には個人差があります。
私の場合、出願書類の準備に半年以上を費やしたわけではありません。それぞれの書類に半月ほど集中して取り組み、全体では約3カ月で一通りの準備を終えました。留学経験を通じて、ある程度の英語力が身についていたため間に合わせることができましたが、今振り返ると、もっと早く始めていれば、英語スコアも出願書類も、さらに完成度を高められたと思います。
短期集中は最後の手段であり、理想は締切から逆算して余裕を持つことです。

リョウジ
準備期間が短くても合格できるケースはありますが、再現性を高めるなら早期着手が基本です。英語試験と書類作成を同時に抱え込まないようにしましょう。
海外大学院進学に必要な準備

ここからは、海外大学院への出願で求められやすい項目を個別に解説します。すべてが必須とは限らないため、早めに志望校の条件を確認しましょう。
必要書類や試験は、国・大学・専攻によって異なります。まずは志望校の募集要項で、次の項目が必要かを確認しましょう。
- GPA:出願資格の足切りまたは選考上の評価材料
- TOEFL/IELTS:英語力を証明するための試験
- GRE/GMAT:専攻や大学院によって提出が必要
- SOP・研究計画書:志望理由や将来像を説明する書類
- 推薦状:教員など第三者からの評価書類
- CV/Resume:学歴・研究歴・活動実績・スキルの整理
- ポートフォリオ:建築・デザイン・美術分野などで必要
GPA
GPA(Grade Point Average)は、大学で取得した成績を一定の基準で数値化したものです。多くの海外大学院では、出願資格を判断する基準や、合否審査の評価項目として利用されます。
私の学部卒業時のGPAは、4.0満点中2.98でした。決して高い数字とはいえません。GPAは、出願可否を決める足切りか、ほかの項目と合算する評価材料として使われます。
私が合格したTUMのSustainable Resource Management専攻は、後者に当たります。学士課程の成績をドイツ式に換算した点数と、オンライン適性試験の得点を合計し、その合計点によって合否が決まる仕組みでした。GPAだけですべてが決まる制度ではなく、別の要素で補える余地があったことが、合格につながった理由の一つだと考えています。
ただし、これはGPAがどれほど低くても問題ないという意味ではありません。私が出願先として検討した大学院の中には、GPA3.00/4.00を最低出願条件として定めているプログラムもありました。私のGPAは2.98だったため、その大学院には出願すること自体ができませんでした。
足切りの場合はわずかに下回っても出願できないため、募集要項で使われ方を確認してください。
GPAは全履修科目の平均なので、学年が上がってからの挽回は容易ではありません。大学1〜2年生の段階から、できる範囲で成績を意識しておくことを強くおすすめします。将来、GPA不足によって志望校の選択肢を狭めないためにも、早い時期からの積み重ねが重要です。

リョウジ
GPAは後から急に上げにくい指標です。海外大学院を少しでも検討している学生は、志望校が決まる前から成績を意識しておきましょう。
英語試験:TOEFL/IELTS
英語圏だけでなく、英語で授業を行う非英語圏の大学院でも、多くの場合、TOEFLまたはIELTSによる英語力の証明が求められます。片方しか受け付けない場合もあるため、志望校の指定を確認してください。
私は出願締切の約8カ月前にTOEFLを受験し、1回目の受験で91点を取得しました。内訳は、Reading 26、Listening 21、Speaking 19、Writing 25です。これは0〜120点満点で評価されていた従来形式でのスコアです。
ただし、準備期間にあまり余裕がなく、長期間の対策を行ったわけではありません。留学経験によって英語力の基礎がある程度できていた状態から、約1カ月間、本番を意識した短期集中の対策を行って取得した点数です。対策の詳細は後半で紹介します。
なお、私が受験した時点ではTOEFL iBTは従来形式でしたが、現在は試験形式が変更されています。セクションの出題順が変わったほか、リーディングとリスニングでは、正答率に応じて後半の難易度が変わるアダプティブ方式が導入され、従来の点数に加えて、1〜6のバンドスコアが0.5刻みで併記されるようになりました。受験する際は、ETS公式サイトで最新の試験形式とスコア制度を確認してください。
GRE/GMATが必要になるケース
出願する分野やプログラムによっては、TOEFLやIELTSに加え、GREまたはGMATのスコア提出を求められる場合があります。GREは幅広い大学院で利用される共通適性試験で、GMATは主にMBAをはじめとするビジネス系大学院で使われる試験です。
私が出願し、合格したドイツの3大学、TUM、テュービンゲン大学、フライブルク大学では、いずれもGREやGMATの提出は求められませんでした。ヨーロッパでは、比較的これらを課さないプログラムが多い印象です。ただし、同じ国の中でも専攻によって条件は異なるため、必ず個別の募集要項を確認する必要があります。
近年は、アメリカの大学院を中心に、GREを任意提出としたり、要件から外したりする動きも進んでいます。分野別の調査では、教育系プログラムの6割以上がGREまたはGMATを不要としているともされています。
一方で、MBAは事情が異なります。現在も多くのプログラムでGREかGMATのいずれかが求められ、特にトップスクールほど、その傾向が強いとされています。ただし、必要性は最新の募集要項で確認してください。必要な場合は対策に時間がかかるため、早い段階で要否を判断し、英語試験と並行して準備を進めることが重要です。
研究計画書/Statement of Purpose
研究計画書やStatement of Purpose(SOP)は、海外大学院の出願書類の中でも、特に重要度が高いものだと私は考えています。大学によっては、モチベーションレターという名称が使われることもあります。
ここでは、分野・大学院を選ぶ理由と、入学後・修了後の目標を論理的に示します。
私自身、GPAも英語スコアも、出願者の中で大きな強みになるほど高いものではありませんでした。それでも複数の大学院に合格できた理由の一つは、SOPやモチベーションレターの内容を丁寧に練り上げたことにあると感じています。
私がSOPを作成した際は、最初に志望理由を明確に提示し、続いて、その研究分野に関心を持った背景を自分の経験と結びつけて説明しました。そのうえで、「なぜほかの大学院ではなく、この大学院で学ぶ必要があるのか」を具体的に示し、最後に修了後のキャリアプランへつなげています。
過去・現在・将来に一貫性があるほど、説得力が高まります。
中でも重要なのが、「この大学院でなければならない理由」を具体的に書くことです。大学のモジュールハンドブックやシラバスを調べ、どのような授業が開講されているのかを確認したうえで、「この授業を、こうした目的で履修したい」と書ける状態まで情報を集めると、内容に独自性が生まれます。
私もTUMへ提出したモチベーションレターでは、実際に開講されている授業名を挙げ、自分の学びたい内容と結びつけました。SOPを書く前に、大学や専攻を十分に調べることが欠かせません。
SOPは、一度書いて終わりではありません。自分で何度も読み返し、論理の流れに無理がないか、説明不足の部分がないか、自分の考えが相手に伝わる文章になっているかを確認しながら仕上げます。可能なら第三者の意見も取り入れましょう。

リョウジ
SOPは大学名だけを差し替えて使い回す書類ではありません。授業・研究環境・教授まで調べ、志望校ごとに内容を作り込む必要があります。
推薦状
推薦状は、指導教員や研究室の担当者などに、自分の学力、人柄、研究への姿勢、活動実績などを第三者の立場から評価してもらう書類です。
必要な通数は、地域や大学院の制度によって異なります。アメリカの大学院では3通程度を求められるケースが多い一方、ドイツを含むヨーロッパの大学院では、推薦状が不要であるか、必要であっても1〜2通程度という場合が多いとされています。実際の通数は募集要項で確認してください。
私が合格したTUMの大学院では、出願条件に推薦状が含まれていませんでした。選考の中心は、学士課程の成績、オンライン適性試験、モチベーションレターであり、推薦状の提出は不要でした。ヨーロッパには推薦状不要のプログラムもあります。
私自身は推薦状を依頼した経験がありませんが、推薦状が必要な大学院へ出願する場合は、依頼から提出までにかかる時間を考え、早めに動く必要があるとされています。
依頼相手は、自分の研究内容や活動状況をよく知り、具体的なエピソードを交えて評価を書いてくれそうな方を選ぶことが重要です。一般的には、遅くとも締切の1〜2カ月前には依頼しておくことが望ましいとされています。
依頼する際には、成績証明書、CV、SOPのドラフト、出願先の情報、締切、提出方法などをまとめて渡しておくと、先生側も内容を検討しやすくなります。
CV/Resume
CV(Curriculum Vitae)は、学歴、研究経験、論文、学会発表、課外活動、職務経験、スキルなどを整理した書類です。就職用Resumeとは目的が異なりますが、大学院ではResumeという名称でもCVに近い内容を求められることがあります。大学側の指定に従って作成するのが確実です。
私がTUMへ提出したCVには、学歴、研究経験、職務経験、技術スキルを記載しました。研究経験については、卒業研究のテーマだけでなく、使用した手法やツールまで具体的に説明しています。また、家庭教師のアルバイト経験については、単に仕事内容を書くのではなく、指導した人数や合格実績もあわせて示しました。
海外大学院向けのCVは、日本の履歴書とは形式や慣習が異なります。たとえば、アメリカ向けのCVでは、生年月日や顔写真といった個人情報を記載しないことが一般的とされています。一方、ヨーロッパでは、国籍や顔写真を載せる形式が見られることもあります。
経歴だけでなく、そこで何を得たかまで伝えることが重要です。大学院によって指定フォーマットが設けられている場合もあるため、作成前に募集要項を確認しましょう。
ポートフォリオが必要になるケース
建築、デザイン、美術などの分野では、修士課程への出願時に、ポートフォリオの提出を求められることが一般的です。
私が出願した専攻では不要でしたが、該当分野では、ポートフォリオが合否を左右します。SOPやCVと同等、場合によってはそれ以上の時間をかけて準備すべき項目とされています。
志望校選びのポイント

国、大学ランキング、研究分野、教授、学費、奨学金の観点
志望校を決める際は、一つの基準だけで判断するのではなく、複数の観点を組み合わせて比較する必要があります。以下、私が重視した項目を紹介します。
- 国:言語、治安、生活費、分野の強み
- 大学ランキング:総合順位だけでなく分野別の評価も確認
- 研究分野・カリキュラム:学びたい授業や研究内容があるか
- 教授:関心に近い研究を行う教員がいるか
- 学費:公私立、EU圏内・圏外などによる違い
- 奨学金:大学院出願とは別の締切がないか
国
国を選ぶ際に確認したいのは、使用言語、学費、生活費、治安、そして自分が学びたい分野に強い国かどうかです。
ヨーロッパ内でも学費は国によって大きく異なります。ドイツの公立大学では、学費が免除されている場合が多い一方、イギリスやオランダなどでは、学費が非常に高額になることがあります。また、大学によっては、EU圏外から来る学生に対して、EU圏内出身者より高い学費を設定しているケースもあります。
私がドイツを選んだ理由の一つは、英語だけで修了できる大学院プログラムが多く、ドイツ語を十分に話せない段階でも出願や入学が可能だったことです。治安の良さも、進学先を検討するうえでの判断材料になりました。
大学ランキング
QSやTHEなどの世界大学ランキングは、大学を比較するときの参考資料になります。ただし、QSとTHEでは評価方法が異なるため、同じ大学であっても順位が大きく変わることがあります。
また、総合ランキングが高い大学が、自分の希望する研究分野でも必ず優れているとは限りません。ランキングは目安にとどめ、研究分野やカリキュラムとの相性を優先しましょう。
研究分野・カリキュラム
自分が学びたい内容を、そのプログラムでどこまで学べるのかは、志望校選びにおいて非常に重要です。
まずは大学公式サイトに掲載されているカリキュラムやモジュールハンドブックを確認し、開講科目の名称と概要を一通り見ます。可能であれば、各授業のシラバスまで確認し、自分の関心と重なる内容がどの程度あるかを調べます。
講義中心か、早期から研究プロジェクトに参加する設計かも大学院ごとに異なります。自分がどのような方法で学びたいのかを考え、プログラムの設計が自分に合っているかも確認しておくと安心です。
私も志望校を選ぶ際、この調査にかなりの時間を使いました。この調査はミスマッチ防止とSOPの具体化に役立ちます。
教授
自分の興味に近い研究を行っている教授がいるかどうかは、特に研究を重視する大学院では重要な判断基準になります。
大学や研究室の公式サイトで教員一覧を確認し、それぞれの論文や研究テーマを調べたうえで、自分の関心に近い教授を複数名リストアップするのが一般的な方法です。
イギリスやヨーロッパの一部の大学院では、出願前に、指導を希望する教授へ直接メールを送ることが慣習として求められる場合があります。その場合、締切の2〜3カ月前を目安に連絡するのが一般的とされています。
一方、アメリカや入学後に指導教員が決まる制度では、事前連絡が不要な場合もあります。教授への連絡が必要かどうかは、大学院ごとに確認してください。
学費
学費は、国や大学によって大きな差があります。ヨーロッパの公立大学であっても、すべての国で学費が安いわけではありません。ドイツのように比較的負担が抑えられている国もあれば、オランダのように高額な学費が設定されている国もあります。
同じ国でも、公私立やEU圏内・圏外で金額が変わります。必ず志望校の公式サイトで、最新の学費を個別に確認してください。
私が出願したTUMのプログラムでは、EU圏内出身者は学費が無料である一方、EU圏外出身者には1学期あたり4,000ユーロの学費が設定されています。
奨学金
奨学金には、日本国内で応募できる制度と、留学先の国や大学で応募する制度があります。
日本国内の制度としては、JASSOの海外留学支援制度(大学院学位取得型)があります。海外側では、大学独自の奨学金や、各国が提供する奨学金制度を利用できる場合があります。ドイツの場合は、DAADなどが代表的です。詳しくは、後ほど「奨学金・学費の準備」で紹介します。
大学院と奨学金の締切は一致するとは限りません。大学独自の奨学金の中には、コースへの出願より数カ月早く応募を締め切るものもあるとされています。志望校が決まった段階で、大学院と奨学金の両方の締切を確認しておくことをおすすめします。
自分の専門分野と大学院のマッチ度
志望校選びで意外と見落としやすいのが、自分の専門や関心と、その大学院の内容が本当に合っているかという点です。
私が専攻を絞り込む際は、シラバスやモジュールハンドブックを実際に読み、自分が学びたい内容と重なる授業がどの程度あるかを確認しました。
知名度やランキングだけで選ぶと、入学後にミスマッチが起こり得ます。海外大学院は授業の選択肢が多い場合があり、調査にも時間がかかります。
私にとっては、この調査に時間をかけたことが、進学先選びだけでなく、モチベーションレターの説得力を高めることにもつながりました。
出願校数の考え方
何校に出願するべきかは、多くの人が迷うポイントです。出願校を増やすほど選択肢は広がりますが、その分、書類作成の手間や出願料も増えます。むやみに増やす必要はありませんが、1校だけではリスクがあります。
私はドイツ国内の3つの大学院に出願しました。第一志望はTUMのSustainable Resource Management専攻でしたが、テュービンゲン大学とフライブルク大学のプログラムにも出願しています。
3校すべてに合格し、最終的にTUMを選びました。TUMを選んだ理由は一つではありません。大学としての知名度や学術的評価に加え、専攻の内容が自分の関心と最もよく重なっていたことが決め手になりました。
出願校数の目安は、地域によっても異なるようです。アメリカの大学院志願者は、平均して7〜10校ほどへ出願するという調査があります。ただし、分野の競争率によって個人差は大きくなります。
一方、ヨーロッパでは、国や大学によって出願方法、必要書類、締切が大きく異なるため、アメリカほど多くの大学へ出願することは一般的ではないようです。
私にとって3校という数は、書類作成の負担と、複数の進学先を確保しておきたいという考えのバランスを取った結果です。一例として捉えてください。

リョウジ
出願校は、数を増やせばよいわけではありません。書類を十分に作り込める範囲で、挑戦度やプログラムとの相性が異なる複数校を組み合わせることが大切です。
出願校のレベル分けについて
出願校を選ぶ際、自分の成績や英語スコア、経験を踏まえ、それぞれの大学院にどの程度の合格可能性がありそうかを考えておくと、出願戦略を立てやすくなります。
「安全校・適正校・挑戦校」という分類は、アメリカの大学受験や大学院受験で広く使われている考え方です。ヨーロッパの大学院では、同じ分類が明確に使われているわけではないようですが、考え方自体は参考になります。
私も募集要項や選考方式を確認しながら、「この大学院は比較的通過しやすそうだ」「この大学院は自分にとって挑戦になりそうだ」と考え、3校の出願先を選びました。
出願スケジュール
海外大学院の出願時期は、大学によって大きく異なります。秋入学を基本とする大学院もあれば、冬入学がある大学院、年に複数回の募集を行う大学院もあります。
以下、学年や立場別の目安を紹介します。ただし、以下は一般的な目安です。実際のスケジュールは、志望校の締切から逆算して決めてください。
大学1〜2年生から準備すべきこと
この時期に意識したいことは、大きく二つあります。
一つ目は、GPAを意識して授業に取り組むことです。GPAは、学年が上がってから短期間で大きく改善することが難しいため、早い段階から少しずつ成績を積み上げておくと安心です。
二つ目は、英語力の基礎を身につけることです。TOEFLやIELTSは、試験直前のテクニックだけで高得点を取れる試験ではありません。普段から英語を読む、聞く、話す、書く習慣を持っておくことで、後から本格的な試験対策を始めたときの負担が軽くなります。
この時期に海外大学院という選択肢を知るだけでも、準備の余裕が変わります。
大学3年生から準備すべきこと
大学3年生になる頃には、より具体的な準備を始めます。
- TOEFLまたはIELTSを実際に受験する
- 志望する国、分野、大学院の情報収集を本格化する
- 研究活動やインターンなど、SOPで説明できる経験を積む
- 推薦状が必要な場合は、依頼を考えている先生との関係を築く
この段階で一度英語試験を受け、自分の現在地を数字で把握しておくことをおすすめします。実際の点数から弱点を把握でき、学習計画も立てやすくなります。
大学4年生で行う出願準備
学部卒業後、そのまま大学院へ進学する場合、大学4年生は出願準備の中心となる時期です。
- 英語スコアを確定させる
- SOPやCVなどの出願書類を完成させる
- 大学院ごとの出願条件と締切を最終確認する
- 必要書類をそろえ、出願を完了する
英語試験を複数回受ける場合は、どの受験日までなら出願に間に合うのかも確認する必要があります。
大学4年生は就職活動や卒業研究と重なり、予定が詰まりやすい時期です。私自身は、この段階から出願までの約3カ月間で、一気に準備を進める形になりました。
社会人が準備する場合の流れ
私は学生として出願したため、ここでは一般的な観点を紹介します。
社会人が海外大学院を目指す場合、仕事を続けながら英語試験や書類作成を進めることになるため、学習や準備に使える時間が学生より限られやすくなります。
SOPでは、これまでの実務経験によって得た問題意識を、大学院で学びたい研究分野や学問領域へどのようにつなげるかが重要だとされています。
これまでのキャリアを時系列で整理し、志望理由、これまでの経験、大学院で学ぶ目的、修了後のキャリアプランを一つの流れとして示すことで、社会人ならではの説得力を持たせやすくなります。
締切から逆算したスケジュール感
出願準備では、最終締切から逆算して予定を組むことが重要です。
私は当初から長期計画を立てていたわけではありません。実際に集中的に準備したのは、出願前の約3カ月間でした。結果として期限には間に合いましたが、かなり余裕のない進め方だったと感じています。
早く動けば、SOPの推敲や英語スコア向上の時間も確保できたはずです。私のように準備を後ろ倒しにするのではなく、理想としては、次のようなスケジュールを目安にするとよいでしょう。
- 出願締切の12〜18カ月前:情報収集を始め、志望校の候補を挙げる
- 出願締切の10〜12カ月前:英語試験を初めて受験する
- 出願締切の6〜9カ月前:志望校を絞り、SOPの構成を考え、推薦状の依頼先を検討する
- 出願締切の3〜6カ月前:英語スコアを調整し、SOPの初稿を書き、必要であれば推薦状を正式に依頼する
- 出願締切の1〜3カ月前:各書類を見直し、完成度を高める
- 出願締切の直前:提出内容を最終確認し、出願する
試験対策・英語対策
TOEFL/IELTS対策の進め方
英語試験の対策では、単語や文法などの基礎学習と、本番形式の問題演習を並行して進めることが大切です。
語彙や文法が不足したまま模擬試験ばかり解いても、思うように点数は伸びません。一方で、基礎学習だけを続け、本番形式の練習を後回しにすると、時間配分や問題形式に慣れないまま受験することになります。その結果、本来の英語力より低い点数しか取れない可能性があります。
基礎学習に偏り、本番形式の練習が不足するのは典型的な失敗です。
私の場合、留学経験を通じて一定の英語力が身についていたため、約1カ月間、本番形式の模擬試験を時間を測って解く練習に集中しました。その結果、最初の受験で91点を取得できました。
ただ、時間をかければ、さらに高い点数を狙えたと思います。本番形式の練習に絞った方法は、時間が足りない中で選んだ次善策です。本来は、基礎固めから本番演習へ段階的に進むのが理想です。
英語資格の点数は、大学院によっては出願の足切り基準になります。できるだけ早く対策を始め、余裕を持って必要スコアを取得することをおすすめします。
スコアメイクの考え方
TOEFLやIELTSで目標スコアを取るためには、読む、聞く、話す、書くという4技能のうち、自分がどこで点を落としているのかを早い段階で把握することが重要です。
私のTOEFLスコアは、Reading 26、Listening 21、Speaking 19、Writing 25で、最も低かったのはSpeakingでした。
日本人は、学校教育を通じて単語や文法を学んでいることが多く、リーディングやリスニングは、対策方法が合えば比較的伸ばしやすい場合があります。一方、スピーキングは、学校の授業だけでは実際に話す機会が少ないため、点数が上がるまでに時間がかかりやすい技能だと感じます。
弱点を可視化し、重点的に時間を配分することが近道です。
また、1回の受験だけで必要スコアを取れると考えるのではなく、複数回受験する可能性も含めて予定を組んでおくと安心です。大学院が定める最低点ぴったりではなく、少し余裕を持った目標点を設定しておけば、想定より低い結果が出た場合にも対応しやすくなります。
英語力だけでなく、アカデミックな文章力が必要である
見落としやすい点ですが、英語試験で高いスコアを取る力と、SOPをはじめとする出願書類を英語で書く力は、必ずしも同じではありません。
TOEFLやIELTSのライティングでは、限られた試験時間の中で、問いに対する文章を組み立てる力が求められます。これに対してSOPでは、何度も推敲しながら、自分の経験、志望理由、将来像を論理的につなげる必要があります。
私のTOEFL Writingは25点で、4技能の中では比較的高い点数でした。それでも、SOPを完成させるまでには、自分で繰り返し読み直し、文章の流れを整える時間が必要でした。
英語試験が高得点でも、SOPをすぐ書けるとは限りません。試験対策と出願書類の作成は、別の能力が求められるものとして、それぞれ準備する意識を持つことが大切です。

リョウジ
TOEFLやIELTSの点数が高くても、説得力のあるSOPをすぐに書けるとは限りません。英語試験対策とアカデミックライティングは、別々に時間を確保しましょう。
研究計画書や志望理由書の準備方法
研究計画書や志望理由書を作成するときは、まずは自分の経験や考えを書き出すと進めやすくなります。
その後、「過去・現在・未来」の流れを意識して整理します。過去には、その分野を志すきっかけとなった経験を書き、現在では、今取り組んでいることや抱えている問題意識を示します。そして未来では、その大学院で学んだ先に何を実現したいのかを説明します。
この三つが一つのストーリーとしてつながっているかを確認しながら、文章を推敲していきます。
私は志望校ごとにモジュールハンドブックやシラバスを読み込み、「なぜその大学院でなければならないのか」を、授業名や教授名を交えて具体的に説明できるよう意識しました。完成するまで何度も自分で読み返し、論理が飛躍していないか、必要な説明が抜けていないかを確認しています。
合格後に必要な手続き
合格通知を受け取ると、ひとまず安心したくなります。しかし、実際には合格後も、入学までに対応しなければならないことが数多くあります。私自身、現在まさにこの段階にいます。
- 入学意思の表明と、必要な場合はデポジットの支払い
- 学生ビザの申請
- 学生寮・シェアハウスなどの住居探し
- 奨学金、学費、生活費、資金証明の準備
- 航空券、保険、携帯電話、銀行口座などの渡航準備
- 入学後に必要となる専門知識や統計スキルの予習
入学意思の表明
多くの大学院では、合格通知を受け取った後、定められた期間内に入学する意思を大学へ伝える必要があります。
メールやオンラインシステム上で回答するだけの場合もあれば、入学金の一部を前払いするデポジットの支払いが求められる場合もあります。期限までに手続きを行わなければ、合格が取り消される可能性もあるため、締切は必ず確認してください。
私がテュービンゲン大学とTUMの両方から合格をいただいた際は、入学意思を回答する期限と、授業料を支払う手続きが、それぞれ別の日程で進んでいました。
複数校に合格した場合は、進学しない大学への辞退連絡も必要です。
ビザ申請
多くの国では、大学院へ留学するために学生ビザが必要です。必要書類、審査期間、面談の有無などは国によって大きく異なります。
私も申請中ですが、想像以上に時間がかかると実感しています。
必要書類を準備するだけでも複数の機関とのやり取りが必要になり、大使館や領事館の予約が取りづらい時期もあります。書類がそろい次第、早めに申請しましょう。
住居探し
海外での住居探しは、日本国内で部屋を借りる場合とは進め方が大きく異なります。学生寮、不動産サイト、シェアハウスなど、主流の探し方は国や都市で異なります。
ドイツでは、「WG-Gesucht」というウェブサイトを使い、希望する地域の物件へ何件も連絡し、返信を待つ方法が広く利用されています。
学生寮は人気が高く、申し込んでもすぐに入居できない場合があります。私も大学の学生寮へ応募していますが、大学からの案内では、個室の待機期間は1〜2学期、つまり半年から1年程度になる見込みです。そのため、入学した最初の月から学生寮へ入れる可能性は、それほど高くないと考えています。
現在は、学生寮の結果を待ちながら、WG-Gesuchtで民間のシェアハウスも並行して探しています。現実的には、民間物件探しが中心になりつつあります。
都市部では、部屋が決まるまで数カ月かかることも珍しくありません。合格後、できるだけ早い段階から住居探しを始めることが重要です。
また、ドイツでは、一定の資金を保有していることを証明するための口座を開設する必要があります。いわゆる閉鎖口座制度などです。このような制度がある国へ留学する場合、口座開設や資金準備にも時間がかかることを見込んでおきましょう。

リョウジ
合格通知を受け取ってから住居を探し始めても、入学時期に間に合わない可能性があります。学生寮だけに絞らず、民間物件も並行して探すことが現実的です。
奨学金・学費の準備
学費や生活費をどのように用意するかも、合格後の重要な課題です。
利用できる可能性がある制度として、JASSOの海外留学支援制度(大学院学位取得型)、大学独自の奨学金、留学先の国が提供する奨学金、民間団体の奨学金などがあります。ドイツを例に挙げると、DAADなどが知られています。
奨学金を利用しない場合であっても、学費と生活費をどのように支払うかは、早めに計画しておく必要があります。
特に、学生ビザの申請時に求められる資金証明は、想像以上にまとまった金額になることがあります。合格前後の早い段階から資金計画を立てておきましょう。
渡航準備
渡航前には、航空券の手配、現地で使う携帯電話の準備、銀行口座の確認、保険への加入など、細かな手続きが数多くあります。
保険制度は日本と異なり、指定保険への加入が入学条件になる場合もあります。
私も渡航までに必要なことをチェックリストにまとめ、住居、ビザ、保険、航空券、生活準備など、項目ごとに分類しています。そのうえで、期限が近いものから順番に対応しています。
入学前にやっておくべき学習
合格後の事務手続きに追われると忘れがちですが、入学までの期間を使って、専門分野の予習をしておくことも有効です。
大学院によっては、授業開始時点で、一定の専門知識や統計スキルを持っていることが前提とされる場合があります。
私はTUMの適性試験対策を進める中で、統計検定2級程度の統計学の基礎を学びました。入試対策として始めましたが、入学後にも前提となるため無駄ではありません。
自分の志望分野で必要とされやすい基礎知識を確認し、入学前に少しでも触れておくことをおすすめします。
海外大学院進学でよくある失敗

ここまで説明してきた内容を踏まえ、海外大学院への出願で起こりやすい失敗を整理します。
準備開始が遅い
情報収集や英語試験の対策を始める時期が遅れると、その後のすべての工程に影響します。
海外大学院への出願は、必要な情報をどれだけ早く集められるかが重要です。準備は早いほど有利です。
私自身も、もっと早い段階から大学院や出願制度について調べておけばよかったと感じる部分があります。
英語試験だけに偏ってしまう
英語試験のスコアは数字で示されるため、目標を立てやすく、「点数さえ上げれば合格できる」と考えてしまいがちです。
しかし、多くの大学院では、英語スコアは出願資格を満たすための最低条件として扱われます。基準を超えた後は、SOPをはじめとする出願書類の完成度が、合否を左右することも少なくありません。
私が合格したTUMのSustainable Resource Management専攻でも、選考の中心は、学士課程の成績をドイツ式に換算した点数と、オンライン適性試験の得点の合計でした。英語スコアは、直接的な加点要素というより、出願条件を満たすための位置づけでした。
英語対策だけに時間を使いすぎず、SOPやCVなどの準備にも十分な時間を配分する必要があります。
志望校選びが曖昧
大学の知名度が高いから、何となく雰囲気が良さそうだから、という理由だけで出願先を決めると、SOPの内容が弱くなりやすく、入学後のミスマッチにもつながります。
「なぜほかの大学院ではなく、この大学院へ進みたいのか」を、自分の言葉で説明できるところまで調べておくことが重要です。理解が深いほど、書類の具体性と説得力も高まります。
推薦状の依頼が遅い
推薦状が必要な大学院へ出願する場合、依頼した直後に書いてもらえるとは限りません。先生にも内容を考え、文章を作成し、指定された方法で提出する時間が必要です。
締切直前に依頼すると、先生の負担が増えるだけでなく、十分な内容を書いてもらえない可能性もあります。依頼先を早めに決め、余裕を持って相談しましょう。
研究テーマと進学先の相性を確認していない
ランキングや大学名だけで進学先を選ぶと、入学後に、自分が想定していた研究や勉強ができない可能性があります。
希望する研究と、授業・設備・教授の専門が重なるかを出願前に確認しましょう。
私自身、この相性を調べる作業に最も多くの時間をかけました。その結果、合格した3校の中でも、自分の関心と最も一致していたTUMを進学先として選ぶことができました。

リョウジ
海外大学院の出願では、「英語スコアだけ」「ランキングだけ」のように一つの要素へ偏らないことが重要です。準備全体のバランスを定期的に見直しましょう。
まとめ
海外大学院は、一部の成績優秀者だけの進路ではありません。
私自身、GPAも英語スコアも、特別高い水準ではありませんでした。それでも必要な準備を進め、複数校から合格を得られました。
海外大学院を目指すうえで、特に大切だと感じるのは次の3点です。
一つ目は、できるだけ早く準備を始めることです。私は結果的に、出願直前の短期集中で間に合わせることができましたが、余裕のない進め方であり、運に助けられた部分もあったと思います。理想は、早い時期から少しずつ準備を積み重ねることです。
二つ目は、英語スコア、GPA、出願書類、志望校選びのどれか一つだけに偏らず、全体をバランスよく進めることです。
三つ目は、不安や疑問を一人で抱え込まないことです。必要に応じて、海外大学院への出願経験者や専門家に相談するという選択肢も持っておくとよいでしょう。
本記事は、多くの海外大学院に共通しやすい基本的な流れです。ただし、制度や必要書類、締切、選考方法は、国、大学、専攻によって異なります。最終的には志望校の公式情報を確認し、自分の状況に合わせて準備を進めてください。
今の段階で、何から始めればよいのか分からない場合は、まず興味のある分野や国を2〜3個に絞ってみてください。そのうえで、各大学院の公式サイトを開き、GPAの基準、必要な英語試験とスコア、出願締切を確認します。
確認した締切から逆算すれば、準備の流れを自分の計画に落とし込めるはずです。
海外大学院に受かるには…まず○○すべし!
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