北海道大学大学院の博士課程入試は、限られた座席を受験生同士で奪い合うだけの選考ではありません。
出願者が示した研究構想を、北海道大学の教員・設備・資料・フィールドの中で実行できるか。博士論文へ到達するまで、継続して指導できる体制があるか。こうした点を確認する性格が強い入試です。
そのため、倍率が1倍に近い学院であっても、研究計画が受け入れ分野から外れていれば、合格できるとは限りません。反対に倍率が高い学院でも、これまでの研究成果と博士課程での展開が明確であれば、出願書類や面接で評価される余地があります。
北海道大学大学院には、文学院、理学院、工学院、農学院、水産科学院、環境科学院、生命科学院などの博士後期課程に加え、医学院、歯学院、獣医学院、国際感染症学院などの4年制博士課程があります。
研究分野だけでなく、修業年限や博士論文までの進み方も異なるため、すべてを一つの倍率にまとめると、実際の入試構造が見えにくくなります。
そこで本記事では、博士後期課程と4年制博士課程を分けたうえで、学院・専攻ごとの志願者数、入学者数、倍率を確認します。
また、修士課程の倍率を確認したい人は、下記の記事をご覧ください
Q. 博士課程の倍率が低ければ、合格しやすいのでしょうか?
A.
博士課程では、出願前に指導予定教員と研究内容を確認している受験生も多く、倍率表に現れる前の段階で志望先が絞られています。
倍率は出願後の人数関係を示しますが、研究テーマの適合、修士論文の内容、研究実績、指導体制までを表す数字ではありません。志願者数と入学者数の規模を把握する資料として利用しましょう。
本記事は、オンライン院試塾INPASSが、博士課程入試における研究計画書の作成、指導教員の選定、出願準備、面接対策で得た知見をもとに作成しています。
また本記事は、大学院入試情報サイト「insearch」さんと共同で作成させていただきました。
ぜひ下記の記事と合わせてご覧ください。
(insearchさんの記事内でも、INPASSを紹介いただきました!)


リョウジ
博士課程の倍率は、入口の混雑度を示す数字です。自分の研究を受け入れられる教員や環境があるかどうかは、別に確認する必要があります。
- 北海道大学大学院の博士課程は二つの区分に分けて確認する
- 北海道大学大学院 博士後期課程全体の志願者数・入学者数・倍率
- 北海道大学大学院 4年制博士課程全体の志願者数・入学者数・倍率
- 北海道大学大学院 人文・社会・国際系博士後期課程の倍率
- 北海道大学大学院 理学・化学・情報・生命系博士後期課程の倍率
- 北海道大学大学院 工学・農水産・環境・保健系博士後期課程の倍率
- 工学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 建築都市空間デザイン専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 空間性能システム専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 応用物理学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 材料科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 量子理工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 機械宇宙工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 人間機械システムデザイン専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 環境フィールド工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 環境創生工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 環境循環システム専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 北方圏環境政策工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- エネルギー環境システム専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 農学院 農学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 水産科学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 環境科学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 国際食資源学院 国際食資源学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 保健科学院 保健科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 工学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
- 北海道大学大学院 医歯獣医・感染症・臨床薬学系4年制博士課程の倍率
- 北海道大学大学院 博士課程の出願準備で重視したいこと
- まとめ
- ※本記事を読んだ人限定
- 無料体験講義のお申し込み
北海道大学大学院の博士課程は二つの区分に分けて確認する
北海道大学大学院の博士課程データには、主に二つの課程区分があります。
一つは、文学院、教育学院、法学院、経済学院、理学院、工学院、情報科学院、農学院、水産科学院、環境科学院などが含まれる博士後期課程です。
もう一つは、医学・歯学・獣医学・感染症学・臨床薬学などを扱う4年制博士課程です。
博士後期課程
文学院、教育学院、法学院、経済学院、理学院、総合化学院、工学院、情報科学院、農学院、水産科学院、環境科学院、生命科学院、保健科学院など
4年制博士課程
獣医学院、医学院、国際感染症学院、歯学院、生命科学院臨床薬学専攻など
同じ「博士課程」であっても、研究の進め方は一様ではありません。
人文社会科学系では、修士論文で残った論点を再構成し、より広い資料群や理論へ展開することが中心になります。理工農系では、実験・観測・計算を継続できる研究環境が必要です。
4年制博士課程では、臨床、検体、感染症、動物、薬物治療など、人や生物に関わる研究条件を長期的に確保できるかも重要になります。
倍率の計算は、次の方法で行っています。
倍率 = 志願者数 ÷ 入学者数
志願者数が20人、入学者数が10人の場合、倍率は2.0倍です。
ただし、入学者数は最終的に入学した人数です。合格後に進学しなかった人がいる場合は、実際の合格者数を使った倍率とは一致しません。
博士課程では母数が小さい学院も多いため、倍率の小数点以下を細かく比較するより、志願者が数人規模なのか、数十人規模なのかを確認する方が有効です。
北海道大学大学院 博士後期課程全体の志願者数・入学者数・倍率
まずは、課程コード3に収録されている博士後期課程全体の推移を確認します。
最新年度は、旧組織を含む志願者数0人の区分を除くと、志願者数はおおむね400人台、入学者数は300人台後半です。全体倍率は約1.2倍となっています。
もっとも、この数字は、法学院のように2倍となっている小規模な学院と、情報科学院や農学院のように1倍に近い学院を合算したものです。
博士後期課程全体の志願者数
博士後期課程の志願者数には、文系学院から理工農系学院までが含まれています。
学院単位では、文学院、工学院、理学院、総合化学院、生命科学院、情報科学院などが比較的大きな人数を占めています。
人数の多さは、必ずしも志望者人気だけを意味しません。専攻数、研究室数、内部進学者の規模によって、学院全体の志願者数は変わります。
博士後期課程全体の入学者数
博士後期課程の入学者数は、各学院で博士研究を継続する学生の規模を示しています。
理工農系では、志願者数と入学者数が近い学院が多く見られます。ただし、これらの学院では、修士課程から同じ研究室で博士研究を続ける内部進学者が多く含まれています。
外部受験生にとっては、入学者数が多いかどうかよりも、自分のテーマを引き継げる研究室があるか、必要な装置やデータを使えるかが重要です。
博士後期課程全体の倍率
全体倍率は、北海道大学大学院で博士後期課程へ進む人数の大まかなバランスを把握するために利用できます。
ただし、博士後期課程では、出願前に指導予定教員と研究内容を調整しているケースがあります。そのため、倍率が1倍台前半であっても、誰でも出願すれば入学できる構造ではありません。
書類提出時点で、博士論文の方向、研究資源の確保、指導教員との接続が一定程度固まっている受験生が多いことを踏まえて数字を読みましょう。
博士後期課程の学院別倍率
最新年度の学院別データでは、法学院が2.0倍となっています。志願者4人、入学者2人という少人数のため、1人の増減によって倍率が大きく変わる規模です。
続いて、文学院が約1.81倍、保健科学院が約1.78倍、経済学院が約1.43倍となっています。
一方、教育学院、情報科学院、農学院などは1倍前後です。これらは内部進学者の割合が高く、研究室内で博士進学の準備を進めたうえで出願する学生が多い区分と考えられます。
1位 法学院:2.00倍
2位 文学院:約1.81倍
3位 保健科学院:約1.78倍
4位 経済学院:約1.43倍
5位 国際広報メディア・観光学院:約1.23倍
順位を見る際は、倍率とともに人数を確認してください。志願者数が一桁の学院と、数十人が出願する学院では、倍率が持つ安定性が異なります。
倍率順位よりも、内部・外部・国外の志願者構成と、受け入れ人数の規模を見ることが大切です。
北海道大学大学院 4年制博士課程全体の志願者数・入学者数・倍率
続いて、獣医学院、医学院、国際感染症学院、歯学院、生命科学院臨床薬学専攻を含む4年制博士課程を確認します。
最新年度は、志願者178人、入学者168人で、全体倍率は約1.06倍です。
人数だけを見ると志願者の多くが入学していますが、医学・歯学・獣医学などでは、出願前から所属部門や指導予定教員との調整が進んでいる場合があります。
4年制博士課程全体の志願者数
4年制博士課程では、医学院医学専攻の志願者数が最も多く、全体の人数へ大きく影響しています。
歯学院口腔医学専攻、国際感染症学院感染症学専攻には、北海道大学外や国外からも志願者が集まっています。
特に国際感染症学院は、国外志願者が内部・外部国内志願者を上回っており、国際的な研究者移動が数字に表れています。
4年制博士課程全体の入学者数
4年制博士課程では、研究と臨床・診療・実務を並行する学生も考えられます。
入学者数が多い医学院であっても、研究分野、診療科、基礎医学分野ごとに受け入れ状況は異なります。学院全体の人数から、個別研究室の受け入れ余力を判断することはできません。
4年制博士課程全体の倍率
最新年度の学院別倍率は、歯学院が約1.15倍で最も高く、医学院と国際感染症学院が約1.04倍で続きます。
獣医学院と生命科学院臨床薬学専攻は、志願者数と入学者数が同数です。
ただし、これらの数値は、研究計画や指導教員の確認が簡略化されることを意味しません。研究対象となる患者、動物、病原体、臨床データを扱う体制があるかどうかまで確認する必要があります。
歯学院:約1.15倍
医学院:約1.04倍
国際感染症学院:約1.04倍
獣医学院:1.00倍
生命科学院 臨床薬学専攻:1.00倍

リョウジ
4年制博士課程は倍率が1倍に近くても、出願者の研究分野が事前に絞られています。出願書類を提出する前の調整までを、入試準備に含めて考えましょう。
次章では、文学院、教育学院、法学院、経済学院、国際広報メディア・観光学院の博士後期課程を確認します。
北海道大学大学院 人文・社会・国際系博士後期課程の倍率
ここでは、文学院、教育学院、法学院、経済学院、国際広報メディア・観光学院の博士後期課程を取り上げます。
これらの学院では、研究対象が文章、制度、社会、組織、教育現場、メディア、観光現象などに分かれます。
しかし、博士論文で必要になるのは、対象について詳しく説明することだけではありません。既存研究の議論を組み替え、どの資料やデータによって新しい説明を成立させるのかを示す必要があります。
修士論文から博士論文へ移る際には、単純に資料や調査対象を増やすのではなく、修士研究で得た結論を、どの角度から問い直すのかを考えることが重要です。

リョウジ
博士論文は、修士論文を長くするだけでは成立しません。前の研究で当然だと考えていた前提を、もう一度検討してみましょう。
文学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
文学院には、人文学専攻と人間科学専攻があります。
外部倍率
2.00 倍
標準外部倍率は2.00倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 34 | 20 | 1.70 |
| 外部 | 22 | 11 | 2.00 |
| 全体 | 56 | 31 | 1.81 |
最新年度の文学院は、志願者56人、入学者31人、倍率約1.81倍です。
内部志願者34人に加えて、外部国内11人、国外11人が志願しています。博士後期課程としては、北海道大学外からも一定数の受験生が集まっている学院です。
文学院では、研究テーマが同じ時代・地域を扱っていても、資料の読み方や理論的な立場によって、指導を受ける教員が変わります。
研究対象の名称が一致しているかだけでなく、自分が立てている問いと、教員が論文で採用している分析の仕方を比較しましょう。
人文学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.00 倍
標準外部倍率は2.00倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 30 | 19 | 1.58 |
| 外部 | 18 | 9 | 2.00 |
| 全体 | 48 | 28 | 1.71 |
最新年度の人文学専攻は、志願者48人、入学者28人、倍率約1.71倍です。
人文学の博士論文では、一つひとつの資料を丁寧に読むことに加え、複数の資料を貫く説明枠組みが必要になります。
たとえば作品研究であれば、作品数を増やすだけでは、修士論文との差が出ません。作品同士の関係を説明する概念、時代背景との接続、従来の解釈が見落としてきた点を示す必要があります。
歴史資料を扱う場合は、資料の所在と利用条件を確認しましょう。海外や遠隔地の文書館を利用する計画であれば、調査時期、閲覧許可、複写の可否、使用言語まで研究工程へ組み込まなければなりません。
博士課程の計画では、最終的な章立てを仮に作ってみる方法も有効です。各章が別々の事例紹介になっている場合は、博士論文全体を支える問いがまだ弱い可能性があります。
人間科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.00 倍
標準外部倍率は2.00倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 4 | 1 | 4.00 |
| 外部 | 4 | 2 | 2.00 |
| 全体 | 8 | 3 | 2.67 |
人間科学専攻は、最新年度に志願者8人、入学者3人、倍率約2.67倍です。
文学院全体より高い倍率ですが、志願者・入学者ともに少人数であり、一人の増減によって数値が大きく変わります。
人を対象とする調査では、博士論文の規模を大きくするほど、調査協力者や分析資料を長期間確保する必要があります。
修士研究と同じ対象者を追跡する場合は、再調査できるのか、途中離脱をどう扱うのかを確認します。別の地域や集団へ広げる場合は、比較条件を揃えなければ、差が何によって生じたのかを判断できません。
インタビューや観察を使う研究では、研究者自身の立場も分析へ影響します。誰が、どの場面で、どのような関係のもとで得た語りなのかを説明できる設計にしましょう。
博士課程では、調査方法の名称より、データが生まれる過程をどこまで管理・説明できるかが重要になります。

リョウジ
人文学専攻では資料を束ねる論理、人間科学専攻ではデータが得られる条件が重要です。同じ学院でも、博士論文の弱点が生じる場所は異なります。
教育学院 教育学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 8 | 8 | 1.00 |
| 外部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 全体 | 9 | 9 | 1.00 |
最新年度の教育学専攻は、志願者9人、入学者9人です。
倍率は1.0倍ですが、教育学の博士研究には、学校や教育制度への問題意識を、分析可能な単位へ切り分ける作業が必要です。
たとえば、教育格差を扱う場合でも、「格差をなくしたい」という目的だけでは研究計画になりません。家庭背景、地域、学校制度、進路選択など、どの段階で差が生じるのかを特定します。
現職教員が自校を調査対象にする場合は、現場へ入りやすいという利点があります。一方で、教員と研究者という二つの立場が、回答者や観察結果へ影響する可能性があります。
博士論文では、実践改善の報告だけでなく、その事例から既存の教育理論や制度理解をどのように修正できるかを示す必要があります。
法学院 法学政治学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
- 倍
判断注意外部合格者数にあたる入学者データがない、または最新年度での合格者がいないため、外部倍率は算出できない状況
外部受検を検討する場合は、公式情報で直近の受入実績や選抜方法を確認してください。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 2 | 1.50 |
| 外部 | 1 | 0 | - |
| 全体 | 4 | 2 | 2.00 |
※2016、2020、2022、2025年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2024年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
法学政治学専攻は、最新年度に志願者4人、入学者2人、倍率2.0倍です。
志願者数は少ないものの、入学者も2人に限られているため、博士後期課程の学院別では最も高い倍率となっています。
法学研究では、ある制度が社会的に望ましいかどうかを述べるだけでなく、条文、判例、学説の関係から規範的な結論を導きます。
政治学研究では、政策や制度が成立した理由、政治主体の行動、権力関係などを、資料やデータによって説明します。
博士課程の計画で両者を扱う場合は、規範的に「どうあるべきか」を論じる部分と、実証的に「なぜそうなったか」を説明する部分を混同しないことが重要です。
新しい法律や直近の政治課題を選ぶ場合も、ニュース性だけを根拠にせず、長期的な学術議論のどこへ位置づけるのかを示しましょう。
経済学院 現代経済経営専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.75 倍
やや狙い目外部倍率は1.75倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 7 | 4 | 1.75 |
| 全体 | 10 | 7 | 1.43 |
現代経済経営専攻は、最新年度に志願者10人、入学者7人、倍率約1.43倍です。
内部志願者3人に対し、外部国内6人、国外1人となっており、北海道大学外からの志願者が過半数を占めています。
経済学の博士研究では、興味のある社会現象をデータ化するだけでなく、どの理論的な仕組みを検証するのかを先に定めます。
変数間に相関が見つかっても、それだけでは原因を説明できません。比較対象、制度変更、時間差などを利用し、別の要因による説明をどこまで除けるかが研究設計の中心になります。
経営学寄りの研究では、特定企業の事例を詳しく記述するだけでは博士論文として弱くなります。その事例が既存理論では説明しにくい理由を示し、他の企業や組織にも検討可能な命題へつなげましょう。
博士課程で新たなデータを収集する場合は、企業へのアクセスや長期データの入手可能性を、出願前に確認しておく必要があります。
国際広報メディア・観光学院 国際広報メディア・観光学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.75 倍
やや狙い目外部倍率は1.75倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 9 | 9 | 1.00 |
| 外部 | 7 | 4 | 1.75 |
| 全体 | 16 | 13 | 1.23 |
最新年度の国際広報メディア・観光学専攻は、志願者16人、入学者13人、倍率約1.23倍です。
内部志願者9人に加えて、外部国内5人、国外2人が出願しています。
メディア研究では、情報の内容だけでなく、誰が制作し、どの経路で流通し、誰が受け取ったのかを追う必要があります。
博士論文でSNSやデジタルメディアを扱う場合は、サービス仕様の変更、投稿削除、データ取得制限などによって、当初の計画どおりに資料を保存できない可能性があります。
観光研究では、人の移動だけでなく、地域住民、行政、事業者、文化資源、自然環境など、移動によって影響を受ける側も含めて考えます。
複数国・複数言語の資料を使う場合は、単純な国別比較にせず、翻訳、報道制度、観光政策、プラットフォームなど、差を生み出す仕組みを特定しましょう。

リョウジ
国際的な研究では、対象国を増やすほど良いわけではありません。比較対象を増やしたときに、同じ基準で資料を集められるかを確認しましょう。
次章では、理学院、総合化学院、情報科学院、生命科学院の博士後期課程を取り上げます。
北海道大学大学院 理学・化学・情報・生命系博士後期課程の倍率
ここでは、理学院、総合化学院、情報科学院、生命科学院の博士後期課程を確認します。
これらの学院では、研究対象を直接観察できるとは限りません。数学では証明によって性質を示し、物理学では測定値から現象を推定し、情報科学では計算結果によって手法を評価します。
化学・生命科学では実験結果が中心になりますが、一つの成功例だけで仮説を支持することはできません。対照実験、再現性、測定条件を揃える必要があります。
博士研究では、得たい結論から逆算して、必要な証拠を設計できるかが重要です。

リョウジ
博士研究では、手法が高度であることより、その手法で研究上の問いへ答えられることが重要です。装置や解析手法を研究目的と混同しないようにしましょう。
理学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
理学院には、数学専攻、物性物理学専攻、宇宙理学専攻、自然史科学専攻があります。
外部倍率
1.25 倍
狙い目外部倍率は1.25倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 38 | 35 | 1.09 |
| 外部 | 10 | 8 | 1.25 |
| 全体 | 48 | 43 | 1.12 |
最新年度の理学院は、4専攻を合わせて志願者48人、入学者43人、倍率約1.12倍です。
内部志願者38人が中心ですが、国外からも7人が志願しています。
専攻別の倍率差は大きくありませんが、博士研究の進め方は、証明、実験、観測、標本分析などに分かれます。
学院全体の倍率よりも、修士研究で使ってきた方法を継続できるか、新たに必要となる技術を博士課程の初期に習得できるかを確認しましょう。
数学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.00 倍
標準外部倍率は2.00倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 12 | 9 | 1.33 |
| 外部 | 2 | 1 | 2.00 |
| 全体 | 14 | 10 | 1.40 |
※2016年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2023、2024年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
最新年度の数学専攻は、志願者14人、入学者10人、倍率1.4倍です。
数学の博士研究では、解きたい問題を示すだけでなく、その問題が既存の理論体系のどこに位置するのかを説明する必要があります。
大きな未解決問題を掲げることが評価につながるとは限りません。博士課程の期間内に扱える補題、特殊な条件、限定された構造へ分解し、どこまで到達できるかを考えます。
研究計画では、証明の完成を約束するのではなく、利用する理論、既に分かっている結果、最初に検討する具体例を示すと、研究開始後の道筋が伝わりやすくなります。
面接では、修士論文の主要結果について、定理の内容だけでなく、なぜその仮定が必要だったのかを説明できるようにしておきましょう。
物性物理学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.50 倍
やや狙い目外部倍率は1.50倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 3 | 2 | 1.50 |
| 全体 | 6 | 5 | 1.20 |
※2012、2013、2014、2018、2021年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2020年度の内部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
物性物理学専攻は、最新年度に志願者6人、入学者5人、倍率1.2倍です。
内部志願者3人、国外志願者3人となっており、少人数ながら志願者の背景が分かれています。
物性研究では、同じ物質でも、観察する長さ・時間・温度の尺度によって異なる性質が現れます。
研究計画では、「新しい物性を発見する」と広く述べるのではなく、電気抵抗、磁化、光応答、構造変化など、観測する物理量を定めましょう。
実験系では、試料作製から測定までを一つの研究工程として考えます。良質な試料を作れなかった場合に、測定結果をどう解釈するかも計画へ影響します。
理論・計算系では、モデルの仮定が現実の材料へどこまで適用できるかを示し、実験結果との接点を用意することが重要です。
宇宙理学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 6 | 6 | 1.00 |
| 外部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 全体 | 8 | 8 | 1.00 |
※2013、2014、2020、2023年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2017年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
最新年度の宇宙理学専攻は、志願者8人、入学者8人です。
宇宙理学では、観測できた天体だけを分析すると、観測装置の感度や選択条件による偏りが生じます。
博士論文では、使用するデータがどの望遠鏡・観測計画から得られ、どの条件で対象が選ばれたのかを把握しなければなりません。
公開済みデータを使う場合は、データ量が多いことより、研究上必要な波長、時間分解能、空間分解能を満たしているかを確認します。
新規観測を必要とする計画では、観測提案が採択されない可能性もあります。既存データや数値計算によって研究を継続できる代替経路を考えておきましょう。
自然史科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 17 | 17 | 1.00 |
| 外部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 全体 | 20 | 20 | 1.00 |
※2020年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2023年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
自然史科学専攻は、最新年度に志願者20人、入学者20人です。
内部志願者17人が中心で、修士課程までに利用してきた標本・調査地・分析設備を引き継ぐ学生が多い構成です。
自然史研究では、現在残っている資料から、過去の環境や生物の変化を推定します。そのため、資料が保存された過程や、失われた情報を考慮しなければなりません。
化石や標本を増やす場合も、採集数だけでは博士論文の価値は決まりません。どの分類基準や測定値を使うことで、従来の系統・分布・環境理解を改められるのかを示しましょう。
野外調査を計画する場合は、採集許可、季節、移動手段、標本の保存方法まで研究工程へ含める必要があります。

リョウジ
理学院の四専攻では、証拠の作り方が違います。数学は証明、物性は測定、宇宙は観測データ、自然史は標本から結論を組み立てます。
総合化学院 総合化学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.43 倍
狙い目外部倍率は1.43倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 34 | 32 | 1.06 |
| 外部 | 10 | 7 | 1.43 |
| 全体 | 44 | 39 | 1.13 |
最新年度の総合化学専攻は、志願者44人、入学者39人、倍率約1.13倍です。
内部志願者34人に加えて、国外から7人が志願しています。
化学の博士研究では、目的物を合成できたことが研究の終点になるとは限りません。なぜその反応が進むのか、構造の違いが性質へどう表れるのかを検証する必要があります。
合成研究では、収率の高い条件だけを報告するのではなく、条件を変えたときの挙動や副生成物から、反応機構を考えます。
材料研究では、性能値を既存材料と比べる際に、測定条件を揃えなければなりません。性能が向上していても、安定性や製造可能性が低下している場合があります。
博士課程へ外部から入る場合は、これまでに扱った化合物の種類より、反応操作、精製、構造解析、物性評価など、移行可能な実験技能を整理しておきましょう。
情報科学院 情報科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 27 | 26 | 1.04 |
| 外部 | 5 | 5 | 1.00 |
| 全体 | 32 | 31 | 1.03 |
最新年度の情報科学専攻は、志願者32人、入学者31人、倍率約1.03倍です。
内部志願者27人が中心であり、修士課程で開発・検証してきた手法を博士研究へ拡張する学生が多いと考えられます。
情報科学の博士論文では、新しいシステムやモデルを実装するだけでなく、既存方法に対して何が改善されたのかを検証する必要があります。
精度が向上した場合でも、計算時間、必要データ量、特定条件への偏りが悪化していないかを確認します。
AI・機械学習を扱う場合は、モデルの名称より、比較対象となる基準手法、使用するデータセット、評価指標、誤りの傾向を示すことが重要です。
実社会のデータを使う研究では、個人情報、利用許諾、データの欠損や偏りも研究結果を左右します。大量のデータを入手できることと、研究上妥当なデータであることを分けて考えましょう。
生命科学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.17 倍
狙い目外部倍率は1.17倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 27 | 25 | 1.08 |
| 外部 | 7 | 6 | 1.17 |
| 全体 | 34 | 31 | 1.10 |
最新年度の生命科学院は、生命科学専攻とソフトマター専攻を合わせて、志願者34人、入学者31人、倍率約1.10倍です。
生命現象を扱う生命科学専攻と、物質の構造・運動を扱うソフトマター専攻では、博士論文の証拠の作り方が異なります。
生命科学では、ある分子や細胞が現象へ関与しているだけでなく、変化を起こす原因であることを検証します。ソフトマターでは、材料の巨視的な性質を、内部構造や時間変化から説明します。
生命科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 22 | 20 | 1.10 |
| 外部 | 4 | 4 | 1.00 |
| 全体 | 26 | 24 | 1.08 |
生命科学専攻は、最新年度に志願者26人、入学者24人、倍率約1.08倍です。
内部志願者22人が多くを占めており、修士研究で使用した細胞、動物、分析系を継続する学生が中心と考えられます。
博士研究では、一つの遺伝子やタンパク質と現象の関連を示すだけでなく、その関係がどの経路によって生じるのかを明らかにする必要があります。
機能を抑えた実験だけでなく、機能を戻した場合に現象が回復するかを確認するなど、別の説明を排除できる実験系を考えましょう。
動物実験や長期培養を伴う場合は、必要な個体数、世代時間、実験失敗時の再実施期間が、博士課程のスケジュールへ影響します。
研究計画には成功時の流れだけでなく、仮説と異なる結果が出た場合に、どの観点から次の実験を設計するかも用意しておくとよいでしょう。
ソフトマター専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.50 倍
やや狙い目外部倍率は1.50倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 5 | 5 | 1.00 |
| 外部 | 3 | 2 | 1.50 |
| 全体 | 8 | 7 | 1.14 |
※2019年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
ソフトマター専攻は、最新年度に志願者8人、入学者7人、倍率約1.14倍です。
高分子、ゲル、液晶、コロイド、生体材料などは、観察する時間や大きさによって、固体にも液体にも近い振る舞いを示します。
博士論文では、材料の性能を測るだけでなく、分子・微細構造の変化が、巨視的な変形や流動へどうつながるのかを説明する必要があります。
顕微鏡像、散乱データ、力学測定、シミュレーションなど、異なる尺度の情報を組み合わせる場合は、それぞれがどの階層を捉えているのかを整理しましょう。
材料の応用先を強調するだけでなく、応用を可能にしている物理的・化学的な原理を博士論文の中心へ置くことが重要です。

リョウジ
生命科学では因果関係、ソフトマターでは尺度同士のつながりが重要です。実験結果を並べるだけでなく、現象を説明する一本の仕組みを作りましょう。
次章では、工学院、農学院、水産科学院、環境科学院、国際食資源学院の博士後期課程を取り上げます。
北海道大学大学院 工学・農水産・環境・保健系博士後期課程の倍率
ここでは、工学院、農学院、水産科学院、環境科学院、国際食資源学院、保健科学院の博士後期課程を取り上げます。
これらの学院では、研究室の中だけで完結しないテーマが少なくありません。建築物、寒冷地インフラ、農地、森林、海洋、生態系、医療現場など、実際の場所や対象へ接触しながら研究を進める分野が含まれています。
博士論文を完成させるには、研究上の問いに加えて、観測・採取・実験・調査を継続できる条件を整える必要があります。季節や天候によってデータを取得できる期間が限られる研究では、予定を一度逃しただけで、次の機会まで長期間待たなければならないこともあります。
倍率を見る際も、人数の多さだけを追うのではなく、博士論文に必要な研究資源を、どのように確保する学院なのかという点へ注目しましょう。

リョウジ
フィールドや施設を使う博士研究では、研究テーマだけでなく、データを取り続けられる条件まで確認してください。研究場所を確保できるかどうかも、計画の一部です。
工学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
工学院には、建築、物理、材料、機械、環境、エネルギー、資源など、研究対象と検証方法の異なる専攻が設けられています。
外部倍率
1.13 倍
狙い目外部倍率は1.13倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 38 | 34 | 1.12 |
| 外部 | 17 | 15 | 1.13 |
| 全体 | 55 | 49 | 1.12 |
工学院全体では複数の専攻が合算されるため、学院単位の人数は比較的大きくなります。しかし、博士課程の受け入れは、各研究室の設備、共同研究、研究費、指導可能なテーマによって変わります。
外部から出願する場合は、修士研究で得た技術をそのまま持ち込めるのか、北海道大学で新たな実験系を立ち上げる必要があるのかを区別しておきましょう。
建築都市空間デザイン専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
- 倍
判断注意外部志願者のデータがなく、外部受検者向けの倍率は判断しづらい状況
内部進学者中心の可能性があるため、公式情報や募集要項もあわせて確認してください。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 0 | 0 | - |
| 外部 | 0 | 0 | - |
| 全体 | 0 | 0 | - |
※2013、2022、2023年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2014、2025年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2017、2020年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
建築都市空間デザイン専攻では、建築物や都市空間を設計する研究と、既存の空間がどのように利用・評価されているかを読み解く研究が考えられます。
博士論文で設計提案を行う場合は、形態の新しさだけでなく、敷地条件、利用者、地域社会、法制度、施工可能性などを含めて提案の根拠を示す必要があります。
歴史的建築や都市形成を扱う場合は、図面、行政資料、写真、現地調査など、異なる種類の資料をどのように結びつけるかが重要です。資料を収集するだけで終わらず、空間が形成・変容した仕組みを説明できる構成にしましょう。
空間性能システム専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 2 | 1.50 |
| 外部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 全体 | 4 | 3 | 1.33 |
※2013、2018年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2015、2020、2022年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2016年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
空間性能システム専攻では、温熱、光、音、構造、安全性、省エネルギー性など、空間が備える性能を測定・予測します。
一つの性能を改善すると、別の性能が低下することもあります。断熱性を高めた結果、換気や湿度管理へ影響が生じるなど、性能間の関係を含めて検討しなければなりません。
実測とシミュレーションを組み合わせる場合は、計算モデルを実際の建物データでどのように検証するかを示しましょう。モデルの精密さだけでなく、現場へ適用できる範囲を説明することが重要です。
応用物理学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
- 倍
判断注意外部志願者のデータがなく、外部受検者向けの倍率は判断しづらい状況
内部進学者中心の可能性があるため、公式情報や募集要項もあわせて確認してください。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 5 | 5 | 1.00 |
| 外部 | 0 | 0 | - |
| 全体 | 5 | 5 | 1.00 |
※2012、2013、2014、2015、2018、2019、2021、2023、2024、2025年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
応用物理学専攻では、物理現象の理解を、計測、素子、材料、光学などの技術へ結びつけます。
博士研究でセンサーやデバイスを扱う場合、出力値が得られたことだけでは性能を証明できません。感度、応答速度、ノイズ、耐久性、校正方法など、用途に応じた評価軸が必要です。
研究計画では、解明したい物理現象と、開発したい技術を分けて記載すると、博士論文の主題を整理しやすくなります。
材料科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 9 | 7 | 1.29 |
| 外部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 全体 | 11 | 9 | 1.22 |
※2017、2022年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
材料科学専攻では、材料の組成だけでなく、製造・加工の履歴が内部構造と性能へどのような影響を与えたかを追います。
同じ成分の材料でも、温度、圧力、冷却速度、加工方法が異なれば、結晶構造や欠陥の状態が変化します。性能値だけを比較するのではなく、構造変化を裏づける分析が必要です。
破壊や劣化を扱う研究では、材料が壊れた結果だけでなく、どの地点から損傷が始まり、どの条件で進行したのかを説明できる実験系を組みましょう。
量子理工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 全体 | 5 | 5 | 1.00 |
※2014年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2015、2016、2017、2023、2024年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2022年度は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
量子理工学専攻では、量子現象や放射線・量子ビームなどを利用した計測・分析・制御に関わる研究が考えられます。
大型装置や共用施設を利用する研究では、測定時間を自由に確保できるとは限りません。装置利用の申請、試料準備、測定可能な条件を含めて研究工程を設計する必要があります。
博士論文では、高度な装置を使ったこと自体ではなく、その装置によって従来は区別できなかった現象を、どのように明らかにしたかが問われます。
機械宇宙工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 外部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 全体 | 3 | 3 | 1.00 |
※2014、2018、2019、2020、2023年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2017年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2021年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
機械宇宙工学専攻では、熱、流体、構造、推進、制御などの要素が、複雑な機械システムの中で相互に作用します。
博士研究では、すべての要素を同じ深さで扱うのではなく、システム性能を制限している現象を特定する必要があります。
シミュレーションを用いる場合は、境界条件や材料定数を変えたときに結果がどの程度動くかを確認しましょう。計算結果を一つ示すだけでなく、モデルが有効な範囲を明らかにすることが重要です。
人間機械システムデザイン専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
3.00 倍
難しめ外部倍率は3.00倍で、外部受検ではやや競争が強い水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 3 | 1 | 3.00 |
| 全体 | 6 | 4 | 1.50 |
※2016年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2017、2019、2020、2021、2023年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2018年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
人間機械システムデザイン専攻では、人の判断や身体動作を考慮しながら、機械・支援システムを設計します。
利用者実験を行う場合、機器の性能差だけでなく、参加者の経験、年齢、習熟度などが結果へ影響します。機械側の変数と人側の変数を整理しなければなりません。
操作性を評価するときも、アンケートだけに頼らず、作業時間、誤操作、視線、身体負荷など、目的に適した客観的指標を組み合わせることが考えられます。
環境フィールド工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 全体 | 4 | 4 | 1.00 |
※2012、2013年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2019年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
環境フィールド工学専攻では、実際の地盤、水域、構造物、地域環境からデータを取得します。
自然環境の測定値には、季節変化や偶発的な気象条件が含まれます。一地点・一時点の値を地域全体の性質として扱わないよう、観測地点と期間を設計する必要があります。
博士課程では、複数年の観測を前提とする研究も考えられます。使用機器の保守、欠測データへの対応、調査地へ継続的に入れるかどうかまで確認しましょう。
環境創生工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
- 倍
判断注意外部志願者のデータがなく、外部受検者向けの倍率は判断しづらい状況
内部進学者中心の可能性があるため、公式情報や募集要項もあわせて確認してください。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 外部 | 0 | 0 | - |
| 全体 | 2 | 2 | 1.00 |
※2012年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2015、2017年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2016年度は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2018、2021、2022、2024、2025年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
環境創生工学専攻では、インフラや環境施設を整備する技術について、性能と社会導入の両面から研究することが考えられます。
博士論文で新しい方式を提案する場合は、初期性能だけでなく、施工、維持管理、更新、廃棄までの長期的な条件を検討しましょう。
実験室で有効な技術が、現場の温度・水質・荷重条件でも同じ性能を示すとは限りません。実環境へ移したときに何が変わるのかを研究課題として設定できます。
環境循環システム専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 4 | 4 | 1.00 |
| 外部 | 5 | 5 | 1.00 |
| 全体 | 9 | 9 | 1.00 |
※2012、2014年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2013年度の内部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2015年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
環境循環システム専攻では、資源、廃棄物、水、物質などが、社会や自然環境の中をどのように移動するかを分析します。
循環率だけを高めても、回収・輸送・再処理に大きなエネルギーが必要であれば、全体として環境負荷が増える可能性があります。
博士研究では、どこまでを評価対象へ含めるかというシステム境界を明記し、物質量やエネルギー量を整合的に計算することが重要です。
北方圏環境政策工学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 2 | 1.50 |
| 外部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 全体 | 5 | 4 | 1.25 |
※2014年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2015、2018、2020、2021年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2017年度の内部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2023年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
北方圏環境政策工学専攻では、寒冷地特有の自然条件と、社会基盤・地域政策の関係を扱います。
積雪、凍結、人口密度、維持管理費などの条件は、温暖地域と同じ技術を導入した場合の効果を変化させます。
技術的に優れた対策であっても、自治体や地域住民が継続的に運用できなければ普及しません。性能評価と制度・運用上の条件を分けて検証しましょう。
エネルギー環境システム専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
- 倍
判断注意外部志願者のデータがなく、外部受検者向けの倍率は判断しづらい状況
内部進学者中心の可能性があるため、公式情報や募集要項もあわせて確認してください。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 外部 | 0 | 0 | - |
| 全体 | 1 | 1 | 1.00 |
※2012、2013、2015、2017、2018、2019、2022、2023、2025年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2014年度は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2021年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
エネルギー環境システム専攻では、発電・熱利用・輸送・蓄電などを、個別装置ではなくシステム全体として評価します。
将来予測を行う場合、燃料価格、需要量、設備寿命、政策条件などの仮定によって結果が変わります。
一つの予測値を結論とするのではなく、複数の条件を設定し、どの前提が結果を左右しているのかを示すことで、研究の透明性を高められます。

リョウジ
工学院では、研究対象が似ていても、性能を測る専攻、現場を観測する専攻、社会システムまで評価する専攻があります。使う証拠の違いから志望先を比較しましょう。
農学院 農学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.33 倍
狙い目外部倍率は1.33倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 25 | 25 | 1.00 |
| 外部 | 4 | 3 | 1.33 |
| 全体 | 29 | 28 | 1.04 |
農学専攻では、作物、土壌、微生物、昆虫、森林、食品、農業経済など、自然科学から社会科学まで幅広いテーマが扱われます。
圃場や生物を使う博士研究では、研究期間が季節や生育周期によって区切られます。複数年の比較を行う場合、天候差を研究結果へどう組み込むかを考える必要があります。
新しい栽培技術を検証する場合も、収量だけでなく、品質、病害、土壌、投入資源、経済性など、技術導入によって変化する項目を整理しましょう。
農業経済・政策を扱う場合は、生産者への聞き取りと統計データをどのように接続するかが重要です。個別事例から、どの範囲まで制度上の示唆を導けるのかを明確にしてください。
水産科学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.25 倍
狙い目外部倍率は1.25倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 18 | 17 | 1.06 |
| 外部 | 5 | 4 | 1.25 |
| 全体 | 23 | 21 | 1.10 |
※2020年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
水産科学院には、海洋生物資源科学専攻と海洋応用生命科学専攻があります。
海洋・水産分野の研究では、船舶、沿岸施設、飼育設備、海洋観測データなど、研究室外の資源を利用する場面が多くなります。
博士課程を志望する場合は、研究対象の生物だけでなく、調査海域、採取時期、標本・試料の保存条件を確認しておきましょう。
海洋生物資源科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 15 | 14 | 1.07 |
| 外部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 全体 | 18 | 17 | 1.06 |
※2017、2020年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2018年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
海洋生物資源科学専攻では、水産生物の分布、成長、移動、資源量、漁業との関係を調べます。
漁獲量は資源量だけでなく、漁船数、漁具、価格、規制、天候によっても変化します。漁獲データを資源量の代理として使う場合は、これらの影響をどのように分離するかが課題です。
標識調査や長期観測を行う場合、追跡できない個体や欠測期間が生じる可能性があります。不完全なデータから、どの範囲まで結論を導けるかをあらかじめ検討しましょう。
海洋応用生命科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.00 倍
標準外部倍率は2.00倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 2 | 1 | 2.00 |
| 全体 | 5 | 4 | 1.25 |
※2020年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
海洋応用生命科学専攻では、海洋生物の機能、成分、代謝、食品としての性質などを実験的に分析します。
有用な成分を見つけた場合も、どの条件で生成され、どの分子へ作用し、どの濃度で効果が現れるかを検証しなければなりません。
生物由来試料は、採取場所や季節によって成分が変化する可能性があります。試料間の差を研究対象とするのか、均一な条件を作って機能を比較するのかを決めておきましょう。
環境科学院の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.10 倍
狙い目外部倍率は1.10倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 30 | 28 | 1.07 |
| 外部 | 11 | 10 | 1.10 |
| 全体 | 41 | 38 | 1.08 |
環境科学院には、環境起学、地球圏科学、生物圏科学、環境物質科学の各専攻があります。
学院全体では学際的な研究が多く見られますが、博士論文では、中心となる分析方法を明確にしなければなりません。
社会課題、生態系、地球環境、化学物質を一つの計画へ盛り込みすぎると、どの証拠によって中心的な問いへ答えるのかが曖昧になります。
環境起学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.50 倍
やや狙い目外部倍率は1.50倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 4 | 3 | 1.33 |
| 外部 | 3 | 2 | 1.50 |
| 全体 | 7 | 5 | 1.40 |
※2012、2019、2023年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2020年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
環境起学専攻では、既存の学問領域からテーマを選ぶのではなく、環境課題から必要な研究方法を組み立てるアプローチが考えられます。
学際的な研究では、複数の方法を使うことより、それぞれの方法が同じ問いへ答えているかが重要です。
自然科学的な測定と社会調査を組み合わせる場合は、二つの結果をどの段階で結びつけるのかを、研究計画の中で明示しましょう。
地球圏科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 4 | 4 | 1.00 |
| 外部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 全体 | 7 | 7 | 1.00 |
※2013、2014、2018、2021年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
※2017、2020、2023年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
地球圏科学専攻では、大気、海洋、雪氷、地質などの変化を、観測とモデルから分析します。
地球環境の変動には、短期間の揺らぎと長期傾向が含まれます。限られた観測期間から長期変化を論じる場合は、使用するデータの長さと質を確認しなければなりません。
モデル計算を行う研究では、観測結果と一致した部分だけでなく、一致しない部分がどの仮定から生じたのかを検討することが博士論文の価値につながります。
生物圏科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者は少なめで、内部進学者中心の傾向があります。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 17 | 16 | 1.06 |
| 外部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 全体 | 18 | 17 | 1.06 |
※2023年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
生物圏科学専攻では、生物個体から生態系まで、異なる階層の変化を研究します。
博士論文で複数の生物種や地域を比較する場合は、観測努力や調査方法を揃えなければ、確認された個体数の差を正しく解釈できません。
長期フィールド調査では、研究者が観測できなかった期間もデータへ影響します。欠測を含むデータをどのように扱うかまで検討しておきましょう。
環境物質科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 5 | 5 | 1.00 |
| 外部 | 4 | 4 | 1.00 |
| 全体 | 9 | 9 | 1.00 |
※2014、2016、2020、2021年度の外部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
環境物質科学専攻では、環境中へ放出された物質が、移動・反応・分解・蓄積する過程を追います。
分析装置で物質を検出できても、その濃度が生物や人へ影響を与えるとは限りません。検出、曝露、影響の三段階を区別する必要があります。
複数地点から試料を集める場合は、採取条件と保存方法を統一しましょう。試料処理の違いによる変化を、地域差として誤って解釈しない設計が重要です。
国際食資源学院 国際食資源学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 5 | 4 | 1.25 |
| 外部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 全体 | 7 | 6 | 1.17 |
※2020年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
国際食資源学専攻では、生産、加工、流通、消費、政策など、食料が人へ届くまでの過程を横断して研究します。
食料問題は複数の要因が関係するため、博士研究では、食料システムのどの段階を中心にするかを決めなければなりません。
海外調査を伴う場合は、現地協力者、調査言語、データの比較可能性を確認しましょう。異なる国の統計は、同じ名称の指標でも定義が異なることがあります。
自然科学と社会科学の双方を扱う場合も、二つの研究を並行して行うのではなく、共通する問いへどのように接続するかを示す必要があります。
保健科学院 保健科学専攻の博士後期課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
- 倍
判断注意外部合格者数にあたる入学者データがない、または最新年度での合格者がいないため、外部倍率は算出できない状況
外部受検を検討する場合は、公式情報で直近の受入実績や選抜方法を確認してください。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 13 | 9 | 1.44 |
| 外部 | 3 | 0 | - |
| 全体 | 16 | 9 | 1.78 |
※2017、2019、2025年度の外部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
保健科学専攻では、看護、検査、画像、リハビリテーションなど、医療を支える技術・ケア・評価方法を研究します。
博士研究で医療現場を対象とする場合、患者数や測定回数を増やすだけでは、修士研究との差を示せません。医療行為や支援によって、どの過程が変化したのかを説明する必要があります。
対象者を長期間追跡する研究では、治療中断、転院、欠測などが生じます。追跡できなかった人を除外した結果、研究対象が偏る可能性にも注意しましょう。
勤務先の医療機関で研究する場合は、診療上の立場と研究者としての立場を分け、参加の自由や個人情報を守れる計画にすることが重要です。

リョウジ
工農水産・環境・保健系では、研究対象を確保できる期間や場所が限られます。博士論文の構想と同時に、データ取得の工程表も作成しましょう。
次章では、獣医学院、医学院、国際感染症学院、歯学院、生命科学院臨床薬学専攻の4年制博士課程を確認したうえで、北海道大学大学院博士課程の出願対策を整理します。
北海道大学大学院 医歯獣医・感染症・臨床薬学系4年制博士課程の倍率
ここでは、獣医学院、医学院、国際感染症学院、歯学院、生命科学院臨床薬学専攻の4年制博士課程を取り上げます。
4年制博士課程では、研究室で行う実験だけでなく、診療、検査、感染症対策、薬物治療など、専門実務と研究が結びつくテーマが多くなります。
患者、動物、病原体、医薬品データなどを扱う場合、研究者が自由に対象を集められるわけではありません。倫理審査、安全管理、施設利用、診療部門との協力が必要になります。
倍率が1倍に近い場合でも、研究を安全かつ適切に実施できる体制が整っているかは厳しく確認されます。

リョウジ
4年制博士課程では、研究テーマに加えて、対象を扱う資格・施設・安全管理も重要です。指導教員だけでなく、研究を支える部門まで確認しましょう。
獣医学院の4年制博士課程 志願者数・入学者数・倍率
指定された大学/研究科/専攻のデータはありません。
指定された大学/研究科/専攻のデータはありません。
指定された大学/研究科/専攻のデータはありません。
指定された大学/研究科/専攻のデータはありません。
獣医学院では、動物の疾患、診断・治療、感染症、公衆衛生、野生動物などを研究対象にできます。
獣医学研究では、対象となる動物種によって、飼育条件、試料採取、症例数、研究倫理が変わります。実験動物と伴侶動物、家畜、野生動物では、同じ方法をそのまま用いることはできません。
臨床症例を利用する場合は、十分な症例数を確保できるか、診療上必要な検査と研究目的の検査を区別できるかを確認しましょう。
人と動物の双方に関わる感染症や環境問題を扱う場合も、研究対象を広げるだけでなく、どの伝播経路やリスク要因を検証するのかを特定する必要があります。
医学院 医学専攻の4年制博士課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.03 倍
狙い目外部倍率は1.03倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 43 | 41 | 1.05 |
| 外部 | 39 | 38 | 1.03 |
| 全体 | 82 | 79 | 1.04 |
医学専攻では、基礎医学、臨床医学、社会医学など、研究対象と方法が大きく異なります。
臨床研究を行う場合は、診療録などの既存データを利用するのか、入学後に対象者を登録して新たなデータを集めるのかを区別しましょう。
前向き研究では、対象者の登録に時間がかかる可能性があります。後ろ向き研究では、既存データに欠測や測定条件の違いが含まれる場合があります。それぞれの限界を理解したうえで方法を選ぶ必要があります。
基礎医学研究では、細胞・動物モデルで得られた結果を、人の疾患へどこまで当てはめられるかが課題になります。臨床応用を強調する場合も、モデルと実際の患者との違いを説明できるようにしましょう。
国際感染症学院 感染症学専攻の4年制博士課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.05 倍
狙い目外部倍率は1.05倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 7 | 7 | 1.00 |
| 外部 | 21 | 20 | 1.05 |
| 全体 | 28 | 27 | 1.04 |
国際感染症学院では、病原体の性質、宿主との相互作用、感染拡大、公衆衛生上の対策などを研究します。
病原体を扱う研究では、使用できる施設の安全管理区分によって、実施可能な実験が限定されます。研究室が扱っている病原体と、自分が希望する実験系が一致しているかを確認してください。
海外の感染症データや検体を利用する場合は、現地機関との合意、試料の移送、個人情報、各国の規制が関係します。
国外志願者は、自国でアクセスできる研究資源を強みにできる一方で、北海道大学との役割分担を明確にしなければなりません。検体提供だけでなく、仮説設定・解析・成果発表へどのように関与するかを示しましょう。
歯学院 口腔医学専攻の4年制博士課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.19 倍
狙い目外部倍率は1.19倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 15 | 14 | 1.07 |
| 外部 | 32 | 27 | 1.19 |
| 全体 | 47 | 41 | 1.15 |
口腔医学専攻では、歯・骨・粘膜などの組織、口腔疾患、歯科材料、治療法、口腔と全身状態の関係などを研究できます。
治療結果を比較する場合、術式だけでなく、患者の年齢、疾患の程度、生活習慣などが結果へ影響します。どの条件を揃え、どの条件を解析で調整するかを考えなければなりません。
歯科材料の研究では、材料単体の強度だけでなく、口腔内の温度変化、湿潤環境、咬合力の下で性能を維持できるかを検証する必要があります。
基礎研究と臨床研究を接続する場合は、細胞・動物レベルの結果を、どの段階で患者を対象とした検討へ移すのかを整理しましょう。
生命科学院 臨床薬学専攻の4年制博士課程 志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 3 | 1.00 |
| 外部 | 2 | 2 | 1.00 |
| 全体 | 5 | 5 | 1.00 |
※2019年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
臨床薬学専攻では、薬物治療の有効性・安全性、薬物動態、副作用、服薬支援など、患者と医薬品の関係を研究します。
診療データを使う場合、薬の効果だけでなく、併用薬、基礎疾患、服薬状況、治療選択の違いが結果へ影響します。
実際の医療データでは、無作為に治療方法が決められていないことが多いため、単純な患者群の比較では、薬の効果を正しく判断できない場合があります。
研究計画では、どのような患者を対象にし、どの結果を治療効果・安全性の指標とし、背景の違いをどのように調整するかを具体化しましょう。

リョウジ
医歯獣医・感染症・臨床薬学系では、対象を扱えることと、研究として比較・検証できることは別です。利用可能なデータの性質を確認してから計画を作りましょう。
北海道大学大学院 博士課程の出願準備で重視したいこと
北海道大学大学院の博士課程では、学院・専攻ごとに研究の進め方が大きく異なります。
一方で、どの分野を志望する場合でも、出願時には「博士論文を最後まで完成させられる構想か」という観点から研究計画を確認する必要があります。
ここからは、北海道大学大学院博士課程を目指す際の準備を、研究構想、指導教員への連絡、研究実績、面接の順に整理します。
修士論文の「未完成部分」を博士研究の出発点にする
博士研究のテーマを考えるとき、修士論文とは別の大きな課題を一から探そうとする必要はありません。
まずは、修士研究で答えられなかった点を整理します。
- 資料やデータが足りず、検証できなかった仮説
- 一つの地域・条件・対象だけでは判断できなかった点
- 想定とは異なる結果が出たものの、原因を追究できなかった点
- 使用した方法では測定できなかった現象
- 修士課程の期間内に追跡できなかった長期変化
これらは単なる失敗ではなく、博士研究の問いになり得ます。
修士研究の成果を大きく見せることより、どこまで分かり、どこから先が未解決なのかを正確に説明する方が、博士課程での発展を示しやすくなります。
北海道大学で利用する研究資源を特定する
北海道大学を志望する理由として、「研究環境が充実している」とだけ書いても、具体的な志望理由にはなりません。
自分の博士研究に必要な資源を、具体的に挙げましょう。
- 指導を受けたい教員の理論・研究手法
- 研究室や共用施設にある装置
- 標本・資料・長期観測データ
- 北海道・北方圏の調査フィールド
- 病院、農場、船舶、研究施設などの実施環境
- 他学院・他機関との共同研究体制
重要なのは、資源が存在することではなく、博士研究のどの作業で利用するのかを説明することです。
北海道大学にあるものと、自分の研究工程を一対一で対応させることで、進学先として選ぶ必然性を示せます。
研究計画を「論文単位」に分解する
博士論文全体を一つの大きな研究として考えると、計画が抽象的になりやすくなります。
博士課程の期間中に作成する複数の論文や研究成果を想定し、それぞれの役割を分けてみましょう。
研究1
研究対象の特徴を把握し、中心となる仮説を設定する
研究2
実験・調査・分析によって仮説の仕組みを検証する
研究3
別条件・別地域・別対象へ広げ、説明可能な範囲を確認する
博士論文
各研究の結果を統合し、一つの学術的結論へまとめる
それぞれの研究が完全に独立している場合は、博士論文全体を支える問いが弱い可能性があります。
反対に、一つ目の研究が失敗するとすべてが止まる構成も危険です。中心的な問いを共有しながら、複数の角度から検証できる構成を目指しましょう。
指導予定教員への連絡前に研究概要を2種類作る
博士課程の相談では、短いメールだけで研究内容を説明することは困難です。
連絡前に、次の二つの資料を用意しておくと、研究内容を共有しやすくなります。
- 300〜500字程度の研究概要:メール本文や面談依頼に使用する
- A4で1〜2枚の研究構想:背景、問い、方法、修士研究との接続を示す
長い研究計画書をいきなり送るより、教員が短時間でテーマと接点を判断できる形に整えることが重要です。
教員の論文を読んだことを示す場合も、題名を並べるだけではなく、どの分析方法・概念・研究結果が自分の構想と関係するのかを書きましょう。
共同研究における自分の役割を説明する
理工系・医歯薬系を中心に、複数の研究者が関わる共同研究の成果を持つ受験生もいます。
論文や学会発表の件数だけでは、本人がどの部分を担当したかは分かりません。
面接前に、各研究について次の点を整理しておきましょう。
- 研究上の問いを設定した人物
- 自分が行った実験・調査・解析
- 他の共同研究者が担当した部分
- 結果の解釈や論文執筆への関与
- 博士課程で自立して進めたい部分
共同研究へ参加した経験は強みですが、博士課程では、指示された作業を行っただけではなく、自分で研究判断を行った経験が求められます。
フィールド研究はカレンダーから逆算する
北海道大学では、農地、森林、海洋、雪氷、寒冷地、野生動物など、季節性の強い対象を扱う研究が考えられます。
こうしたテーマでは、論文提出時期から逆算して、調査可能な季節を数える必要があります。
博士課程が3年間であっても、対象を観測できる時期が年に一度であれば、実質的な調査機会は限られます。
研究計画では、次の点を確認しましょう。
- 一年のうち、データを取得できる期間
- 必要な調査回数と比較年度数
- 悪天候・不漁・生育不良などが起きた場合の対応
- 調査許可や船舶・施設予約の時期
- 採取後の試料処理と分析に必要な期間
フィールドへ行けなかった場合にも、既存データや保存試料を使って研究を進められる経路を用意しておくと、計画の安定性が高まります。

リョウジ
北海道を舞台にした研究では、季節が研究スケジュールを決めます。博士課程の年数ではなく、実際に何回データを取れるかを数えてみましょう。
国外からの出願ではデータと成果の管理方法も確認する
文学院、国際感染症学院、環境科学院など、国外からの志願者が見られる学院もあります。
国外の資料・検体・調査データを日本へ持ち込む場合は、個人情報、試料移送、輸出入、知的財産などのルールが関係することがあります。
出願前には、次の点を確認しておきましょう。
- データや試料を国外へ移せるか
- 現地機関と北海道大学のどちらがデータを管理するか
- 共同研究成果の著者・知的財産をどう扱うか
- 研究対象者へどの言語で説明・同意を得るか
- 博士論文や論文で公開できる範囲
調査対象へアクセスできることは強みですが、研究成果を利用・公開できなければ、博士論文の完成に影響します。
面接は研究計画の「耐久試験」として準備する
博士課程の面接では、研究計画の弱点を見つけるために、厳しい質問が行われることがあります。
これは、志望者を否定することが目的ではなく、計画が別の条件でも成立するかを確かめるためです。
次のような変更を想定し、研究を続けられるか検討しておきましょう。
- 予定した資料・データを入手できない
- 実験結果が修士研究と再現しない
- 対象者や症例数が想定より少ない
- フィールド調査を一年度実施できない
- 研究設備や分析手法を変更する必要がある
- 指導教員から研究範囲の縮小を求められる
研究目的まで毎回変えてしまうのではなく、中心的な問いを保ちながら、資料・対象・方法を調整できるようにします。
面接では、計画を守り切る姿勢よりも、問題を理解して研究を再設計できる力を示すことが重要です。
博士課程を継続できる資金と時間を計算する
研究計画が優れていても、研究時間や生活基盤を確保できなければ、博士論文を完成させることは困難です。
出願前に、学費・生活費だけでなく、調査旅費、実験材料費、学会参加費、論文投稿費などを確認しましょう。
社会人として進学する場合は、勤務日と研究日の区分、長期出張・調査への対応、診療・実務と研究の優先順位を整理する必要があります。
奨学金、フェローシップ、リサーチ・アシスタント、ティーチング・アシスタントなどを検討する場合も、採用を前提にせず、利用できなかった場合の資金計画を用意しておきましょう。
研究構想に不安がある場合は出願前に検証する
博士課程の研究計画は、文章を読みやすく整えるだけでは完成しません。
テーマに新規性があっても、必要なデータを取得できない、方法で問いに答えられない、博士課程の期間内に終わらないといった問題が残っていれば、研究計画としての評価は下がります。
オンライン院試塾INPASSでは、博士課程入試に向けた研究テーマの整理、研究計画書・志望理由書の作成、指導予定教員の選定、事前連絡、面接対策を個別にサポートしています。
北海道大学大学院のように、多様な学院・専攻・研究環境を持つ大学院では、研究対象だけでなく、必要な資料・装置・フィールドまで含めて志望先を選ぶ必要があります。
「修士研究を博士論文へどう広げればよいか分からない」「外部から受け入れ可能な研究室を探したい」「研究計画の実現可能性を確認したい」という方は、出願書類を書き終える前に研究構想を見直しましょう。


リョウジ
博士課程の準備では、研究計画書の文章より先に、研究が止まる可能性を確認してください。問題が起きても別の方法で問いを追える計画が理想です。
まとめ
本記事では、北海道大学大学院の博士課程について、博士後期課程と4年制博士課程に分け、学院・専攻別の志願者数、入学者数、倍率を確認しました。
北海道大学大学院博士課程の倍率を見る際は、次の点を意識しましょう。
- 博士後期課程と4年制博士課程では、修業年限や研究分野が異なる
- 少人数の学院・専攻では、一人の増減で倍率が大きく変わる
- 倍率が1倍前後でも、研究テーマの受け入れ確認が不要になるわけではない
- 内部進学者が多い専攻では、外部受験生が研究の接続を具体的に示す必要がある
- 国外志願者が多い学院では、資料・データ・試料の管理条件も確認する
- フィールド研究では、季節と調査可能回数から博士課程の計画を立てる
- 医歯獣医・感染症系では、倫理審査と安全管理を含めて研究を設計する
- 修士論文の成果だけでなく、残された課題を博士研究へつなげる
- 博士論文全体を複数の研究・論文へ分解して実現可能性を確認する
北海道大学大学院には、人文社会科学、理学、化学、情報科学、生命科学、工学、農学、水産学、環境科学、医学、歯学、獣医学、感染症学など、多様な博士研究の入口があります。
しかし、研究分野の選択肢が多いからこそ、学院名や専攻名だけで志望先を決めることはできません。
倍率データによって志願者と入学者の規模を確認した後は、指導予定教員、研究方法、必要な資料・設備・フィールドを調べ、自分の博士論文を実行できる場所かどうかを判断しましょう。
北海道大学大学院博士課程を目指す方は、出願書類の締切から逆算するのではなく、研究テーマの受け入れ確認と研究資源の確保から準備を始めることが重要です。
北大院や東大院、京大院、東工大院、一橋、早慶の大学院に合格するためには何から手を付けて良いかわからない方がほとんどかと思います。
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まずは院試戦略を立てること、これに尽きます。
院試戦略を最初にどのくらい綿密に建てられたかで、その後の合否が大きく左右されます。
とはいえ、自分ではなにをやっていいかわからないという方に朗報です。
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