筑波大学大学院の倍率を見るときは、古い年度から現在までの数字を、そのまま一本の折れ線として眺めないように注意が必要です。
筑波大学では2020年4月、大学院組織の大規模な再編が行われました。従来の研究科・専攻を中心とした編成から、学術院・研究群・学位プログラムによって教育課程を構成する仕組みへ移行しています。
この変更は、組織の看板を掛け替えただけのものではありません。複数の旧専攻が一つの研究群へ組み直されたほか、学生が履修する教育課程についても、取得を目指す学位を軸に設計されるようになりました。
そのため、2019年度以前の旧研究科と、2020年度以降の現行組織では、同じ分野名が含まれていても集計対象が一致しない場合があります。
本記事では、現行の大学院体制が始まった2020年度以降に分析期間を限定し、現在の学術院・研究群・専攻に対応するデータを掲載します。
旧組織の人数を現在の研究群へ推定配分することはせず、組織改編後に公表された志願者数・入学者数・倍率だけを使って、受験先ごとの特徴を確認していきます。
Q. 2019年度以前の倍率は、筑波大学大学院の受験に使えませんか?
A.
旧研究科にどの程度の志願者が集まっていたかを調べる資料としては利用できます。
ただし、現在の研究群とは組織の範囲が異なるため、倍率を直接比較することには向いていません。現在の受験先を選ぶ場合は、2020年度以降の推移を優先して確認しましょう。
本記事は、オンライン院試塾INPASSが、筑波大学大学院を含む大学院入試の志望先選定、研究計画書添削、専門試験対策、研究室訪問、面接指導で蓄積した知見をもとに作成しています。
また本記事は、大学院入試情報サイト「insearch」さんと共同で作成させていただきました。
ぜひ下記の記事と合わせてご覧ください。
(insearchさんの記事内でも、INPASSを紹介いただきました!)
それでは本編に進みましょう。


リョウジ
筑波大院は、2020年度を境に大学院の地図が描き直されています。まずは現在の組織に対応した数字かどうかを確認してください。
筑波大学大学院は2020年度から学位プログラム制へ移行
現在の筑波大学大学院では、主に「学術院」「研究群」「学位プログラム」という三つの階層が使われています。
学術院
複数の研究群をまとめる大学院の大きな組織
研究群
関連する専門領域や学位プログラムを束ねる組織
学位プログラム
取得する学位と教育課程・研究指導を結びつける単位
修士段階の中心となるのは、人文社会ビジネス科学学術院、理工情報生命学術院、人間総合科学学術院の3学術院です。
その下に、人文社会科学研究群、ビジネス科学研究群、数理物質科学研究群、システム情報工学研究群、生命地球科学研究群、人間総合科学研究群が配置されています。
本記事で扱う筑波大学大学院の修士課程
本記事では、組織改編後に修士課程の志願者数・入学者数を確認できる、次の学術院・研究群・専攻を対象とします。
人文社会ビジネス科学学術院
人文社会科学研究群、ビジネス科学研究群
理工情報生命学術院
数理物質科学研究群、システム情報工学研究群、生命地球科学研究群、国際連携持続環境科学専攻
人間総合科学学術院
人間総合科学研究群(筑波地区を中心とする区分、東京キャンパスの区分)
人間総合科学研究群は、筑波地区を中心に開講される課程と、東京キャンパスで開講される課程が別の集計区分になっています。
両者は想定される受験生や開講形態が異なるため、後半では同じ研究群名であっても分けて掲載します。
専門職学位課程、一貫制博士課程、博士課程のみを設置する区分は、今回の修士課程集計には含めません。
筑波大学大学院修士課程の倍率の計算方法
本記事の倍率は、志願者数を入学者数で割って算出しています。
倍率 = 志願者数 ÷ 入学者数
分母は合格者数ではなく、最終的に筑波大学大学院へ進学した入学者数です。
合格後に別の大学院へ進学した人がいる場合や、仕事・渡航・資金などの事情で入学を辞退した人がいる場合、本記事の倍率は実際の合格倍率よりも高く表示されることがあります。
倍率だけで選抜の厳しさを断定せず、志願者数と入学者数の推移をセットで確認しましょう。
2020年度以降の筑波大学大学院修士課程の倍率
外部倍率
2.16 倍
標準外部倍率は2.16倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 1,125 | 951 | 1.18 |
| 外部 | 1,901 | 882 | 2.16 |
| 全体 | 3,026 | 1,833 | 1.65 |
筑波大学大学院全体のグラフからは、組織改編後の志願規模と受け入れ規模の変化を確認できます。
内部、外部国内、国外へ表示を切り替えると、出願区分によって競争状況が異なることが分かります。
筑波大学から継続して進学する内部生は、学部段階から研究室や教員と接点を持っている場合があります。これに対し、外部受験生は、専門試験に加えて、現在の学修・研究経験を志望する学位プログラムへ接続する準備が必要です。
国外からの出願では、研究内容だけでなく、使用言語、学位制度、研究指導を受けるための基礎知識なども確認されます。
大学院全体の倍率だけで判断せず、自分と同じ出願区分へ切り替えて見ることが重要です。

リョウジ
内部を含む全体倍率が落ち着いていても、外部国内や国外へ切り替えると印象が変わることがあります。
筑波大学大学院修士課程の学術院別倍率ランキング
学術院別ランキングは、大学院全体を三つの大きな分野群に分けて比較するためのものです。
人文社会・ビジネス系、人間科学系、理工・情報・生命系では、志願者の出身や入試の性格が異なります。順位だけを見て、学術院そのものの難しさを断定することはできません。
筑波大学大学院修士課程の研究群・専攻別倍率ランキング
研究群・専攻単位へ視点を下げると、学術院全体では見えなかった倍率差が表れます。
ただし、同じ名称の人間総合科学研究群には、筑波地区を中心とする区分と東京キャンパスの区分が含まれています。ランキング上の表示と、実際に受験する課程の開講場所・対象者を照合してください。
少人数の国際連携専攻についても、一人の増減で倍率が大きく変わるため、順位だけで受験難易度を判断しないようにしましょう。
次章では、人文社会ビジネス科学学術院の人文社会科学研究群とビジネス科学研究群を確認します。
筑波大学大学院 人文社会ビジネス科学学術院の倍率
人文社会ビジネス科学学術院には、人文社会科学研究群とビジネス科学研究群があります。
両研究群はともに人間や社会の活動を扱いますが、研究を組み立てる材料は異なります。
人文社会科学研究群では、文献、史資料、言語資料、制度、統計、インタビューなどを使い、文化・社会・政治・経済に関する問いを検討します。
ビジネス科学研究群では、企業、組織、市場、会計、経営管理などを対象に、実務上の問題を学術的な議論へ置き換えていきます。
人文社会ビジネス科学学術院の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
3.12 倍
難しめ外部倍率は3.12倍で、外部受検ではやや競争が強い水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 47 | 43 | 1.09 |
| 外部 | 458 | 147 | 3.12 |
| 全体 | 505 | 190 | 2.66 |
人文社会ビジネス科学学術院は、筑波大学内部だけでなく、国内の他大学、海外の大学、企業や行政機関など、異なる背景を持つ受験生が集まりやすい学術院です。
人文社会科学研究群では国外からの出願が、ビジネス科学研究群では外部国内からの出願が、学術院全体の動きへ反映されやすくなっています。
学術院全体の倍率だけでなく、以下の研究群別グラフへ進み、自分の志望先に近い志願者構成を確認してください。
人文社会科学研究群の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
3.56 倍
難しめ外部倍率は3.56倍で、外部受検ではやや競争が強い水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 44 | 42 | 1.05 |
| 外部 | 288 | 81 | 3.56 |
| 全体 | 332 | 123 | 2.70 |
人文社会科学研究群では、思想、歴史、文学、言語、文化、国際関係、政治、経済、社会など、多様な研究課題を設定できます。
扱える領域が広いからこそ、「人文社会科学を幅広く学びたい」という志望理由では、研究の中心が伝わりません。
文献や史資料を扱う場合は、研究対象となる資料群を明確にし、それらをどの観点から読み直すのかを示します。資料を新たに紹介するだけでなく、従来の解釈のどの部分を修正できるのかまで考えましょう。
ビジネス科学研究群の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.58 倍
標準外部倍率は2.58倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
内部倍率より外部倍率が低く、外部からでも狙いやすい可能性があります。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 3 | 1 | 3.00 |
| 外部 | 170 | 66 | 2.58 |
| 全体 | 173 | 67 | 2.58 |
※2022、2024年度の内部倍率は、合格者がいなかったため倍率を表示していません。
ビジネス科学研究群では、企業経営、組織、人材、会計、ファイナンス、マーケティング、データ分析などを研究できます。
実務経験を持つ受験生にとって、業務中に発見した問題を研究へ発展させられることは大きな強みです。
一方、一つの企業で起きた出来事を記録するだけでは、個別企業の業務報告にとどまります。
自社の問題を扱う場合は、その問題を経営戦略、組織論、会計学、金融論などの既存研究へ位置づけ、ほかの企業でも検討できる問いへ変換しましょう。
す。
筑波大学大学院 理工情報生命学術院の倍率
理工情報生命学術院には、数理物質科学研究群、システム情報工学研究群、生命地球科学研究群が置かれています。
このほか、複数大学の教育・研究資源を利用する国際連携持続環境科学専攻も、同学術院の修士段階に含まれます。
理工情報生命学術院の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.63 倍
やや狙い目外部倍率は1.63倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 778 | 680 | 1.14 |
| 外部 | 702 | 430 | 1.63 |
| 全体 | 1,480 | 1,110 | 1.33 |
理工情報生命学術院は、筑波大学大学院の修士段階でも特に受け入れ規模の大きな学術院です。
ただし、学術院全体の倍率は、複数の大規模な研究群を合算した結果です。
内部進学者を中心とする分野と、他大学・国外からも志願者が集まる分野が混在しているため、以下の研究群別グラフまで確認してください。
数理物質科学研究群の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.54 倍
標準外部倍率は2.54倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 271 | 223 | 1.22 |
| 外部 | 188 | 74 | 2.54 |
| 全体 | 459 | 297 | 1.55 |
数理物質科学研究群では、数学、物理、化学、物質・材料など、理論と実験の距離が異なる分野を扱います。
数学系を志望する場合は、定理を知っていることよりも、仮定から結論までの論理を自力で再構成できるかが重要です。
過去問演習では、答えだけを確認せず、途中の定義、場合分け、証明の根拠を答案として残す練習を行いましょう。
システム情報工学研究群の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.55 倍
やや狙い目外部倍率は1.55倍で、準備次第で現実的に狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 316 | 286 | 1.10 |
| 外部 | 342 | 220 | 1.55 |
| 全体 | 658 | 506 | 1.30 |
システム情報工学研究群では、情報科学、人工知能、ロボティクス、機械・構造、社会システムなど、対象の異なる研究が一つの研究群に含まれます。
研究群名だけで試験対策を決めず、希望する学位プログラムと研究室の過去問・使用手法を照らし合わせることが大切です。
生命地球科学研究群の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.27 倍
狙い目外部倍率は1.27倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者も一定数おり、外部受検者にも開かれた専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 190 | 170 | 1.12 |
| 外部 | 171 | 135 | 1.27 |
| 全体 | 361 | 305 | 1.18 |
生命地球科学研究群では、生物の分子・細胞から個体・生態系、さらに地球環境や資源まで、異なる階層の現象を扱います。
国際連携持続環境科学専攻の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
1.00 倍
狙い目外部倍率は1.00倍で、外部受検者にとって狙いやすい水準
内部倍率との差は大きくなく、外部受検者にも比較的フラットな競争環境と見られます。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 外部 | 1 | 1 | 1.00 |
| 全体 | 2 | 2 | 1.00 |
※2020年度の内部倍率は、募集がなかった可能性、または合格者がいなかったため倍率を表示していません。
国際連携持続環境科学専攻は、一般的な研究群と比べて受け入れ人数が限られる区分です。
少人数であるため、倍率が落ち着いて見える年度でも、一人の増減によって数値が大きく変わる可能性があるため注意が必要です。
筑波大学大学院 人間総合科学学術院の倍率
人間総合科学学術院では、人の学習、発達、心理、身体、健康、表現、生活環境など、複数の観点から人間を研究できます。
研究対象が共通して「人間」であっても、教育現場を観察する研究、心理実験を行う研究、身体活動を測定する研究、作品制作を通じて知見を示す研究では、必要な方法が異なります。
また、大学基本情報上では、人間総合科学研究群が二つの区分に分けて集計されています。
一つは筑波地区を中心に開講される課程、もう一つは東京キャンパスで開講される課程です。
両者を同じ研究群名だけで一括りにせず、開講場所、受験者層、学位プログラムの目的を確認したうえで倍率を見ることが重要です。

リョウジ
人間総合科学研究群は、同じ名称でも集計区分が分かれています。受験予定の課程がどちらに該当するかを確認してください。
人間総合科学学術院全体の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.43 倍
標準外部倍率は2.43倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 300 | 228 | 1.32 |
| 外部 | 741 | 305 | 2.43 |
| 全体 | 1,041 | 533 | 1.95 |
学術院全体の数値には、筑波地区を中心とする幅広い学位プログラムと、東京キャンパスで開講される課程の双方が含まれています。
以下の二つの区分を分けて確認し、自分が志望する学位プログラムに近い方を参照しましょう。
人間総合科学研究群(筑波地区中心)の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.32 倍
標準外部倍率は2.32倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 294 | 224 | 1.31 |
| 外部 | 554 | 239 | 2.32 |
| 全体 | 848 | 463 | 1.83 |
筑波地区を中心とする人間総合科学研究群には、教育、心理、発達、障害、体育、健康、芸術など、人間の営みを異なる角度から捉える領域が含まれます。
教育・発達系の研究では、学校や支援現場で感じた課題を、観察・質問紙・インタビューなどによって検証できる問いへ変換します。
「授業を改善したい」「支援を充実させたい」という目的と、「どの働きかけが、誰の、どの行動を変えるのか」という研究上の問いを分けて考えましょう。
心理系の研究では、測定しようとしている概念と、実際に使用する尺度・課題が一致しているかを確認します。
一つの質問紙得点だけで複雑な心理状態を断定せず、行動指標や別の尺度を組み合わせることも検討してください。
体育・健康領域では、トレーニングや運動による変化を検証するとき、対象者の経験、年齢、生活習慣、元の能力差が結果へ影響します。
芸術・表現領域では、作品を完成させることと、制作過程から研究上の知見を導くことを区別する必要があります。制作物を何によって評価するのかまで研究計画へ含めましょう。
外部受験生は、研究群名ではなく、志望する学位プログラムの専門科目、提出物、研究指導の方法を個別に確認してください。
人間総合科学研究群(東京キャンパス)の志願者数・入学者数・倍率
外部倍率
2.83 倍
標準外部倍率は2.83倍で、外部受検者にとって標準的な競争水準
外部倍率が内部倍率より高く、外部受検では各種提出書類や試験の完成度がより重要です。 外部志願者の比率が高く、外部生が受けやすい専攻と見られます。
| 出願者区分 | 志願者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
|---|---|---|---|
| 内部 | 6 | 4 | 1.50 |
| 外部 | 187 | 66 | 2.83 |
| 全体 | 193 | 70 | 2.76 |
東京キャンパスの区分では、外部国内からの志願が中心となっています。
働きながら大学院へ進む受験生や、実務で得た問題意識を研究へ発展させたい受験生にとって、通学場所や開講時間は重要な条件です。
実務中に見た事例を説明するだけでなく、その事例がどの理論や先行研究と関係し、ほかの現場でも検討できる問題なのかを示しましょう。
社会人進学では、授業時間だけでなく、先行研究の読解、調査準備、データ分析、論文執筆の時間が必要になります。
繁忙期を含む年間スケジュールを作成し、研究へ継続的に割ける時間を具体的に見積もりましょう。
筑波大学大学院修士課程の合格に向けた準備方法
筑波大学大学院は、学術院・研究群・学位プログラムという階層を持つため、組織名だけで志望先を決めることが難しい大学院です。
同じ研究群の中にも、筆記試験の科目、提出書類、研究方法、想定される進路が異なる学位プログラムがあります。
そのため、倍率の高低だけを基準に志望先を選ぶのではなく、自分が取得したい学位と、実際に行いたい研究の方法が一致するかを確認する必要があります。

リョウジ
筑波大院では、研究群名を決めただけでは志望先選びは終わりません。その下の学位プログラムまで確認しましょう。
最初に学術院・研究群・学位プログラムの対応表を作る
筑波大学大学院の公式情報を調べる際は、複数の組織名が登場します。
情報を混同しないよう、志望先について次の項目を一枚に整理しましょう。
- 所属する学術院
- 所属する研究群
- 出願する学位プログラム
- 取得予定の学位
- 指導を希望する教員
- 入試区分と試験科目
- 提出が必要な研究計画書・論文・作品等
過去問が研究群単位で掲載されていても、実際の出題内容は学位プログラムによって異なる場合があります。
研究室情報と入試情報を別々に保管せず、同じ表で対応づけると、準備範囲を整理しやすくなります。
2020年度以前の過去問は現在の出題範囲と照合する
組織改編前の過去問にも、現在の試験で必要となる基礎科目が含まれている場合があります。
しかし、旧研究科・旧専攻の問題を、そのまま現在の学位プログラムの出題傾向として扱うことはできません。
旧過去問を使う場合は、次のように分類しましょう。
現在も必要な基礎問題
数学、専門用語、理論、読解など、現行要項にも対応する範囲
一部だけ参考になる問題
分野は同じだが、現在は科目構成や選択方式が異なるもの
現行入試と対応しない問題
廃止された専攻固有の出題や、現在の学位プログラムでは扱わない範囲
古い問題を大量に解く前に、最新の募集要項と2020年度以降の過去問を基準に、使用する問題を選別してください。
外部受験生は内部生との差を科目ごとに分解する
内部進学者は、学部の授業や卒業研究を通じて、大学院の教員・研究分野・専門用語に触れている場合があります。
外部受験生がこの差を埋める際は、「情報が少なくて不利」とまとめず、具体的な不足へ分解しましょう。
- 未履修の専門科目
- 使用経験のない実験・分析方法
- 筑波大学で使われる研究領域の分類
- 志望教員の最近の研究テーマ
- 研究計画書で求められる問題設定の粒度
- 過去問答案に必要な説明量
不足が分かれば、教科書、論文、過去問、研究室訪問のどれによって補うべきかを決められます。
外部出身であることを弱点として扱うだけでなく、現在の大学で学んだ方法や対象を、筑波大学の研究へ持ち込める点も整理しましょう。
研究計画書は「学際的」という言葉を使わずに説明してみる
筑波大学大学院には、複数分野を横断できる研究群・学位プログラムがあります。
そのため、志望理由で「学際的な環境に魅力を感じた」と書く受験生は少なくありません。
しかし、「学際的」という言葉だけでは、どの分野をどのように組み合わせるのかが伝わりません。
研究計画書を作る際は、一度この言葉を使わずに、次の内容を説明してみましょう。
- 中心となる研究上の問い
- 主に使用する学問分野と方法
- 主分野だけでは答えられない点
- 別分野から借りる理論・データ・技術
- 複数分野の結果をどの段階で統合するか
複数の分野を同じ分量で扱う必要はありません。
研究の中心となる方法を一つ決め、足りない部分を別分野で補うと、計画の一貫性を保ちやすくなります。
研究計画は入学後の最初の学期から逆算する
研究計画書には、修士論文で最終的に明らかにしたい内容だけでなく、研究を始めるまでの工程も必要です。
入学後の最初の学期に、次のどこまで進めるのかを書き出しましょう。
- 先行研究の争点を確定する
- 必要な実験・分析方法を習得する
- 調査協力者や資料の利用許可を得る
- 予備実験・試行調査を行う
- 研究方法を修正する基準を決める
最初に何をするか説明できない場合、研究目的と方法の間に空白が残っている可能性があります。
反対に、研究開始後の作業が具体的であれば、筑波大学の設備・教員・学位プログラムが必要な理由も説明しやすくなります。
筑波大学大学院の対策に不安がある場合
筑波大学大学院では、倍率の確認だけでなく、学術院・研究群・学位プログラムの対応を正確に把握する必要があります。
組織名を取り違えたまま準備すると、希望する研究室と入試区分が一致していない、必要な専門科目を対策できていない、研究計画書の方向が学位プログラムと合っていないといった問題が生じます。
オンライン院試塾INPASSでは、筑波大学大学院を目指す受験生に対して、学位プログラム・研究室の選定、研究計画書・志望理由書の作成、専門試験の学習計画、研究室訪問、面接対策を個別にサポートしています。
「どの研究群・学位プログラムが自分に合うか分からない」「組織改編前の過去問をどう使えばよいか迷っている」「外部受験で何を補うべきか整理したい」という方は、出願直前ではなく、志望先を選ぶ段階から準備を進めましょう。


リョウジ
筑波大院では、試験勉強の前に「どの学位プログラムを受けるのか」を正確に決めることが重要です。
まとめ
本記事では、筑波大学大学院の修士課程について、2020年度の組織改編後に限定して、志願者数・入学者数・倍率を確認しました。
筑波大学大学院は、多様な研究分野を横断できる一方、似たテーマを複数の所属先で扱えることがあります。
そのため、倍率の低い研究群を探すだけでは、適切な受験先を選べません。
研究群の下にある学位プログラム、取得する学位、指導教員、試験科目を確認し、自分の研究方法と一致する所属先を選びましょう。
そのうえで、2020年度以降の倍率推移と自分に該当する出願区分を確認し、専門試験・研究計画書・面接の準備へ反映させることが重要です。
筑波大学大学院に受かるには…まず○○すべし!
本記事を読んで、筑波大学大学院に行きたい!と思ったものの、一人で対策するのは不安、、、
筑波大院や東大院、京大院、東工大院、一橋、早慶の大学院に合格するためには何から手を付けて良いかわからない方がほとんどかと思います
そのうえで、自分と同じ出願区分の倍率を確認し、研究計画書と専門試験の準備へ反映させることが重要です。
そこでのべ数百人以上もの相談実績のあるINPASSが断言しましょう。
まずは院試戦略を立てること、これに尽きます。
院試戦略を最初にどのくらい綿密に建てられたかで、その後の合否が大きく左右されます。
とはいえ、自分ではなにをやっていいかわからないという方に朗報です。
INPASSは、筑波大院や東大院、東京科学大院(旧:東工大院)、早慶大院などの最難関大学院入試の逆転合格に特化したオンライン大学院入試塾です
INPASSでは、主に下記の
・逆転合格に向けた院試対策ロードマップ作成
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